Believe －ダレモシンジナイ－ Part.2【名前変換】 (ページ12)

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■Story.62 ページ12

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どう行動していいか分からなくて、

結局、毎度おなじみの行動に今日も至っていた。

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彼女のバイトが終わる時刻にそーっと家を抜け出て

お店に向かって歩いていく。

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「社長さん、また来てくださいね。」

「おー、明日にでも来ちゃうよ。」

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そもそもとしてどうして彼女は

こんな夜の世界でバイトをしているのだろう。

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アルバイト何てたくさん他にもあるのに。

よりによって何で……

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裕翔「ん?」

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思わず止まる足。

そして、俺はそれをじーっと見る。

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真帆「あら、君……また来たの。」

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お客さんを送り出した後なのか。

真帆さんはお店の外にいて、俺の姿を見るなり呆れ顔。

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裕翔「Aってまだ…………」

真帆「お客さんの相手真っ最中よ。というか、諦めてないのね。」

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裕翔「諦める理由……ないですから。」

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真帆「君がそんなに頑張ったってあの子は振り向かないわよ。」

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話を続けたいのに、お店から酔っぱらいのおじさんが続々出てきて

俺は隅に追いやられる。

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「ママ、また来るよー。」

真帆「お待ちしております。」

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空いたﾄﾞｱの隙間からはﾌﾛｱのｿﾌｧｰで少し疲れた顔をした彼女が見えた。

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裕翔「あの、何でAはｺｺで働いてるんですか?」

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“CLOSED”の看板を掛けようとして真帆さんの手が

俺の質問のせいなのか、止まる。

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裕翔「お金に困ってるって言っても他のアルバイトだってあるし

なんでわざわざこのお店で働いてるのか……」

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真帆「君には一生かけても分からないわ。」

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