誓いを破って:KI リク ページ10
※このお話は私の他作品 だらしない彼女と神経質な彼 のifの物語です。
キ「...A?」
『ん?なに?』
キ「俺...約束守れなくなった...」
『なんか約束したっけ?』
いつも通り大学終わりに私の家で黙って課題してた時にポツリとキイチが言葉を漏らした
キ「俺、Aの事好きになっちゃった...」
『...は?』
キ「...ごめん」
『ちょ、っと...考えさせて...?』
キ「...また明日」
辛そうな顔をしたキイチの手を慌てて掴もうとしたのに私の手は空を掴んで...
はっとして目を覚ますと私は布団にくるまっていた。隣に寝転がって携帯を弄ってるのはキイチだ。
キ「ん?起きた?」
『...夢か』
キ「なんの夢見てたの?笑」
『キイチのクソダサい告白』
キ「クソダサいとか言うなよ...てか夢で告白されちゃうくらい俺の事好きなの?可愛いじゃん?」
『うっせぇな...』
キイチの裏切りにより私達の関係はガラッと変わった。女として見ないという誓いは、キイチのみ″私の事ずっと好きでいる誓い″に変わった。
キ「...A?ぼーっとしてるけど仕事の時間平気?」
『っ!?今何時!?』
キ「今7時半」
『馬鹿野郎!!もっと早く起こせや!』
キ「ご飯テーブルの上に置いてるよ〜笑」
慌てて寝室を出ると後ろからキイチも着いてきた。洗面所に入るとしわくちゃになった私のスーツがそのままになってる。ちくしょう...
『あーもう...スーツこんなとこに脱ぎ捨てるんじゃなかった...シワだらけになっちゃったし!』
キ「それは昨日帰ってきてすぐに俺が脱ぎなって注意したのを聞かなかったからでしょ?」
『その後すぐにぐっちゃぐちゃに脱がせたのお前だろうがよ!』
キ「乗り気だった癖に笑」
文句言いながら準備してると、なんやかんや隣からご飯を食べさせてくれる。
『ん、キイチ今日は何すんの?』
キ「今日は撮影の手伝い行ってくる」
『富永さんによろしく』
キ「カンタさんは?笑」
『あの人何回会ってもキョドってんだもん笑』
キ「女性が苦手なの!笑」
ふと時計を見るとなかなかやばい時間になってる。
『やばっ!行ってくる!』
キ「行ってらっしゃい」
律儀に玄関まで見送りに来てくれたキイチに触れるだけのキスを送ると、手が絡め取られた。
『ん?』
キ「今日迎えに行くから、夜ちょっとデートしよ?」
『ふふっ、分かった!また夜ね?』
キ「気をつけてね〜」
お見送りを背にカンと踵を慣らし、家を飛び出した
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ぴあ(プロフ) - 海月さん» いつもありがとう海月 (2020年3月11日 8時) (レス) id: 84b390d948 (このIDを非表示/違反報告)
ぴあ(プロフ) - Lizさん» ありがとうございます!読み返して頂けるのは本当に作者としてありがたい限りです。 (2020年3月11日 8時) (レス) id: 84b390d948 (このIDを非表示/違反報告)
ぴあ(プロフ) - 時雨さん» 占ツクでもTwitterでもありがとうございます。 (2020年3月11日 8時) (レス) id: 84b390d948 (このIDを非表示/違反報告)
ぴあ(プロフ) - 珊瑚樹茄子さん» いつもいつも心温まるコメントを頂けて本当に糧になりました。ありがとうございます! (2020年3月11日 8時) (レス) id: 84b390d948 (このIDを非表示/違反報告)
ぴあ(プロフ) - なぁさん» ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします! (2020年3月11日 8時) (レス) id: 84b390d948 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴあ | 作成日時:2019年5月29日 13時