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後の祭りとはこういう事だろうか？
ある程度お酒が抜けて自分のやってしまったことが如何に人道外れた行為なのかを目の当たりにした。
目の前に寝転んでいる女性は相方の彼女で、秘部からは血を流し、お腹の上には俺の白濁液。魂の抜けたような表情で壁を見つめ、涙を流していた。
ト｢っ、カンタ...ごめん...｣
俺の発した言葉にビクリと身体を震わせた彼女は、ゆっくりと視線を俺に向けた。何も言わず携帯を取ろうとすると、彼女は打って変わって俺を押し倒した。
ト｢な、に...｣
『何でもします...なんでもするんで...カンタくんに言わないでください...お願いします...許して下さい...』
何度も何度もすみません、許して下さいとボロボロ涙を流しながら訴える姿を見て、自分がやってしまったことの重さに気付いた。
ト｢ごめん、落ち着いて？分かった。言わない。言わないから落ち着いて？ごめん、俺が全部悪いんだから、謝んないで？｣
『お願いします...カンタくんに言わないでください...』
ト｢絶対言わない！約束する！な？一旦謝るの辞めて？｣
ほっとしたように俺から離れたAは、慣れた様子でティッシュを取り自分の身体を拭いていく。その行為はまるで何度も繰り返された流れ作業の様にテキパキと行われている。
ト｢A、ごめん。頼むからこっち向いて？｣
『...富永さん』
ト｢...うん｣
『私と一緒に罪を背負って下さい。』
ト｢...どういうこと？｣
『私は...富永さんのこと拒否出来なかったです。富永さんは私を襲いました。カンタくんには隠し通してください...それでおしまいにしたいんです...お願いします...』
俺に死ねと言えばいいのに、お前のせいでと罵ってもいいのに、それなのに彼女は俺に″共に隠れる″という道をくれた。
ト｢でも...俺、｣
『ずるいです！自分はカンタくんに謝って罪悪感を消すなんて！！私は...私は一生彼氏の相方に襲われた事を背負うのに！！富永さんだけ自分の罪を告白するなんてずるいです！そんな偽善要らない！！やったなら一生罪悪感背負って下さい！』
確かに彼女の発言は正しい。俺だけビビって悪かったって言うなんてずるい事だ。
ト｢...ごめん。分かった。口外しない。｣
『絶対に、このホテルを出たら何も無かったかのように行動すると誓ってください。そうじゃないと私はカンタくんと心中します。』
ト｢...分かった。誓う。｣
彼女の強さに甘えた俺の過ちは一生消えないだろう
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ぴあ(プロフ) - 海月さん» いつもありがとう海月 (2020年3月11日 8時) (
レス) id: 84b390d948 (このIDを非表示/違反報告)
ぴあ(プロフ) - Lizさん» ありがとうございます！読み返して頂けるのは本当に作者としてありがたい限りです。 (2020年3月11日 8時) (レス) id: 84b390d948 (このIDを非表示/違反報告)
ぴあ(プロフ) - 時雨さん» 占ツクでもTwitterでもありがとうございます。 (2020年3月11日 8時) (レス) id: 84b390d948 (このIDを非表示/違反報告)
ぴあ(プロフ) - 珊瑚樹茄子さん» いつもいつも心温まるコメントを頂けて本当に糧になりました。ありがとうございます！ (2020年3月11日 8時) (レス) id: 84b390d948 (このIDを非表示/違反報告)
ぴあ(プロフ) - なぁさん» ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします！ (2020年3月11日 8時) (レス) id: 84b390d948 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴあ
| 作成日時：2019年5月29日 13時
