Canna lily 2

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焼肉屋に着いてトミーにたらふく食えよ〜と言われ、俺がメニュー票を渡すとキラキラした目でこれ頼んでもいい？と選び始めた。俺にとって1番仲のいい女友達は誰かと聞かれれば100%Aだ。それはトミーもきっとそうだと思う。だからこそ、今まで気づかなかったんだ。


『私さぁ...実は彼氏が居たんだけどね、』

｢｢はぁっ！！！？｣｣

『あーうん、言ってなくてごめんね？』

ト｢どこのどいつ？｣

カ｢職業は？｣

『もう別れました！！』

ト｢んだよ、焦るわ...｣


トミーが漏らしたその言葉に心の中でそれな？と同意してから、疑問が湧き上がる。なんで俺はAに彼氏が出来ると焦るんだ？トミーも同じような事を考えたのか急に口を噤んで眉間にシワを寄せてる。


『それでさぁ、事務所の社員だったんだけどね、身体目的だったんだって。私が断り続けたらフラれた。なんで女ってだけでこんなに損しなきゃいけないんだろうね。』

ト｢...男見る目無いな｣

『えーーーーっ！！！！！！？慰めてくれないんだが！！！？』

カ｢ちゃんと彼氏作ってこないからそういうことになるんだよ｣

『おいおいチミ！チミはどうなんでぇ！！彼女作ってきたんかぇ！！』

ト｢それ誰だよ笑｣


身体目当ての彼氏、だなんてワードを聞かされると急に目の前のAがスタイルのいい女性に見えてくる。それを悟られないように軽口を叩く俺と全く同じように弄り倒すトミーも要は似たような考えのはず。


カ｢てかなんでそれすぐに言ってくんないわけ？俺たちに紹介すればよかったじゃん！そしたらそいつ胡散臭いから辞めろって言えんじゃん！｣

ト｢まじでそれ。次からは絶対に紹介しろ？分かったな？｣

『いや...なんか、今更しゅきぴ出来たである〜とか言うの恥ずいじゃん？』

カ｢恥ずいとかいい。｣

ト｢俺らが面接する。｣

『おにーさんたちとりあえず落ち着きな？もう私彼氏要らないから。』

ト｢...なんで？｣

『彼氏居ない女芸人の方がおもろいだろ絶対に』

カ｢だからって幸せ捨てるの？｣

『あ、固定概念〜！それ頭カチカチおじさんです！彼氏出来なくて誰が不幸って言った？しかも彼氏できたらトミーとカンタと会うなって言われるかもよ？それは無理だよね、だって彼氏より2人の方がおもろいに決まってるもん。』


意識した今、こんな事言われてノーダメな訳が無い。一生言えない相手にコンビで落ちるだなんてほんと、笑える話だ。

ありがとうございました→←友達以上:TOKA

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