小町藤:MB リク ページ40
※このお話には夢主が出てきません。ご了承ください。
カ「君みたいな花が咲き乱れてるよ」
紫のパーカーを着て女装をした相方をたまたま目に入った花に例えた。ただそれだけだった。
ある日彼の家にいつもの様にやってくると、リビングに置かれた鉢植え。そこに生えていたのは数日前に見たあの紫の花だった。
カ「え?なんでこれあんの?笑」
ト「なんか気に入ったから買った笑」
カ「なんだっけこの花」
ト「ハーデンベルギアな?お前が言ったくせに覚えとけよ笑」
カ「ふぅん...」
別にそこまで興味惹かれるものでも無いし、勝手に冷蔵庫に買ってきた水を突っ込んだ。
ト「これツルでめちゃくちゃ伸びるらしいぜ?」
カ「へー...あと何年したらこの家ツルで埋まるか企画しようぜ」
ト「ここに何年居させるつもりだよ笑」
カ「ハーデンベルギアに覆われるまで引っ越せませんしよ?」
ト「うざっ!撮影出来なくなるだろ笑」
カ「その前に生活出来ないから笑」
トミーにとっての不利点は撮影が出来なくなることらしい。相変わらず水溜りボンド第1過ぎて馬鹿だな。
ト「なぁ、」
カ「なに、」
ト「花言葉なんだと思う?」
カ「気持ちわり、おじさんが花言葉とか聞いてくんなよ笑」
ト「なぁ、なんだと思う?笑」
からかうように聞いてくるトミーを適当にあしらうものの、来てるコメントに書かれてたから実は花言葉を知ってたりする。
ト「″幸せが舞い込む″らしいぜ?」
カ「そうだっけ?」
ト「何お前知ってるんじゃん笑」
カ「や、なんか...コメントに書かれてたし、」
ト「″運命的な出会い″だろ?笑」
カ「ん、まぁ、うん、それ、」
ト「俺はお前がこれをたまたま選んでくれたの嬉しかったけどな」
ニヤニヤしながらそんな事を口に出すトミーに悔しくも頬が熱を持つ。
カ「あっそ...」
ト「...相変わらず気持ちわるくて笑」
カ「はあ!?」
ト「いひひっ!たまたま運命的な出会いとかいう花を引き当てんの気持ちわり笑」
カ「あ、もう勝手にして下さい。僕は帰ります。1人で撮影してください。お疲れ様です。」
ト「ひひっ!拗ねんなやぁ!笑」
ムカついて思わず紫の花を足先でツンとつつくとトミーのグーパンが飛んでくる。
ト「おい〜!俺″ら″の運命的な出会いを足で蹴んなやぁ!」
カ「...きもちわり」
ト「うるせ〜!早く動画撮ろうぜ?笑」
カ「え、誰のせい?」
彼が去っていったその風にふわりとハーデンベルギアが揺れた。
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ぴあ(プロフ) - 海月さん» いつもありがとう海月 (2020年3月11日 8時) (レス) id: 84b390d948 (このIDを非表示/違反報告)
ぴあ(プロフ) - Lizさん» ありがとうございます!読み返して頂けるのは本当に作者としてありがたい限りです。 (2020年3月11日 8時) (レス) id: 84b390d948 (このIDを非表示/違反報告)
ぴあ(プロフ) - 時雨さん» 占ツクでもTwitterでもありがとうございます。 (2020年3月11日 8時) (レス) id: 84b390d948 (このIDを非表示/違反報告)
ぴあ(プロフ) - 珊瑚樹茄子さん» いつもいつも心温まるコメントを頂けて本当に糧になりました。ありがとうございます! (2020年3月11日 8時) (レス) id: 84b390d948 (このIDを非表示/違反報告)
ぴあ(プロフ) - なぁさん» ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします! (2020年3月11日 8時) (レス) id: 84b390d948 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴあ | 作成日時:2019年5月29日 13時