シャッター:KA ◎ ページ30
カメラで写真を撮るという行為を趣味にする為に街に出てた時、声を掛けてきた女性。
『私をモデルにしてみませんか？』
そんな突拍子も無い提案に何故か俺は即答でお願いしますと答えた。
ある日はカラオケボックス、またある日は公園、そして今度は大人のホテル。彼女との初めての夜、俺はカメラを握ったままだった。
『いつ彼女にしてくれる？』
彼女の家でいつものようにカメラ越しの女性を見つめていると、突き刺してきた言葉。その質問にびっくりだった。
カ｢え？もう俺彼女にしてるつもりだったんだけど...｣
『それはダメ。私の好きな所5つ言って？』
カ｢ええ...｣
再度カメラを構えて首をカシャリ。
カ｢1つ目、羽根のタトゥーが好き｣
『いつも写るように撮ってくれるよね』
彼女に煙草を持たせて火をつけると、ふぅっと煙をかけられた。
カ｢2つ目、煙草を持つ手が綺麗｣
『ふふ、ありがとう』
ぐっと身体を引き寄せると、まるで決められていた踊りのようにしなやかに俺の膝に収まった。
カ｢3つ目、俺に身を任せてくれる所｣
『勿論、全てね？』
頬に手を添えて親指で唇をなぞると、色っぽいそれが俺を誘う。
カ｢4つ目、キスしたくなる唇｣
『してあげてもいいよ』
そっと唇を重ねてから、そのままおでこをくっつけると大きな瞳が俺を貫いた。
カ｢5個目、見透かすような瞳｣
『んふ、見透かしてなんかない』
カ｢嘘つき、まるで俺がYesって言うの分かってたみたいにモデル志望してきた。｣
『だってカメラに全然興味無さそうなのに、私のことカメラ越しに見た瞬間獲物見つけたって顔したもん。』
カ｢彼氏検定合格？｣
『その前に、私の名前呼んで？』
カ｢...A｣
『好き？』
カ｢好きだよ｣
『合格』
1口煙草を口に含んだAは俺の口の中に煙を吐き出す。そのまま吸い込んだせいで反射的に咳が溢れ出た。
カ｢げほっ、最悪。｣
『んふふ〜がきんちょ』
カ｢そうじゃないって知ってるくせに｣
彼女の煙草を奪って火を消すと、丁度いい場所にあるベッドに押し倒した。服を脱がせて愛 撫しながらカメラのシャッターを切る。
カ｢6個目、気持ちいい顔が世界一綺麗｣
『ばか、えっち...』
服を脱ぎ捨てて腰を押し付けるとついため息が零れる。
カ｢っ、ななこめ...すげぇ気持ちいい...｣
『んぁ、ば...か、しゅうちゅうしろぉ...』
文句を零す彼女にもう一度シャッターを切った
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ぴあ(プロフ) - 海月さん» いつもありがとう海月 (2020年3月11日 8時) (
レス) id: 84b390d948 (このIDを非表示/違反報告)
ぴあ(プロフ) - Lizさん» ありがとうございます！読み返して頂けるのは本当に作者としてありがたい限りです。 (2020年3月11日 8時) (レス) id: 84b390d948 (このIDを非表示/違反報告)
ぴあ(プロフ) - 時雨さん» 占ツクでもTwitterでもありがとうございます。 (2020年3月11日 8時) (レス) id: 84b390d948 (このIDを非表示/違反報告)
ぴあ(プロフ) - 珊瑚樹茄子さん» いつもいつも心温まるコメントを頂けて本当に糧になりました。ありがとうございます！ (2020年3月11日 8時) (レス) id: 84b390d948 (このIDを非表示/違反報告)
ぴあ(プロフ) - なぁさん» ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします！ (2020年3月11日 8時) (レス) id: 84b390d948 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴあ
| 作成日時：2019年5月29日 13時
