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「ありがとうございますっ!兄上!」

「待って、まだ気が早い。おいで、良く1人で暗闇の世界で頑張ったね。糸環、お前は僕の自慢の弟だよ。今、本当の世界を見せてやるから。少し眠って居なさいな。」

「.....はい........あにうえ........。スウ」

そうやって抱きかかえて背中を軽く叩いてやれば、よく寝た。面白い位直ぐに寝た。今のうちにセーフハウスに引き篭ろう。

あ、僕がセーフハウス(隠れ蓑)にしているのは、星漿体事件の時に僕が解体任務をしていた呪詛師集団Qと盤星教。


どっちも僕が上層から潰して行ったら、ガクブルで従ってくれるようになった。



Qは今、呪術界の上層部に怨みを持つ呪詛師や元呪術師で再構成中だが、盤星教の方は僕を教祖のように崇める位だ。
正直辞めて欲しい、むず痒くて堪らない。



実は、離反してもクラスメイトだけとは連絡をとっている。裏でやばいことしている上層部とかの情報を交換して、謀叛の時に殺す人物リストを作るらしい。思考がやばいな。


セーフハウスに着いた。扉を開けたそこには、表向きは盤星教の幹部とされているQの人間が何人か側近として居た。

弟を処置用のベッドに運びながら、高専を辞めてきたこと、これからはこの子も呪術師として育てる事を説明した。



さてと、眠っているうちに眼球の修復をしてしまおう。

信者達は下がらせて、僕1人で行う。


眼底や視神経まで僕の呪力で浸して、探し当てた眼の遺伝子を引っ張り出して、遺伝子の設計図に沿って眼の修復をしていく。僕の術式だと、体が作り替えられる痛みを伴うから、寝ている方が都合が良いのだ。


これで一応処置は終わった。弟が目を覚ましたら、一体どんな反応をするのか。面白そうだ。



弟が好きになるのは何色だろうか。
お気に入りの写真も見せてあげよう。

一度世界を旅するのもいいかも知れない。
謀叛までの猶予なんて沢山ある。

守護の呪具も作って与えよう。
術式はどんな物だろうか。



そうだ。いつか彼を高専に入れる時の筋書きも考えておかないと。

あ、その前にクラスメイトに連絡しとこ。

「実家で弟拾ったなう。っと、寝顔の写真も添付してやろう。」

許可も取らずに寝顔を撮って送りつけた。
クラスメイトからは、似すぎじゃね?とか寝顔可愛い!とかしか来なかった。

そんなに似てるか?

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リリィ - 物凄く好みです!、中々好みの夢小説が全然見つからなくて困っていました!楽しみに待ってます! (2021年1月15日 21時) (レス) id: 281db98431 (このIDを非表示/違反報告)
零斗 - とても面白かったです!これからも更新頑張って下さい! (2021年1月15日 19時) (レス) id: 300461bf22 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:パナセ | 作成日時:2021年1月14日 23時

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