渚のCANDY-女子高生の密談-2

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村｢横子ぉぉぉ！｣


劇が終わり、袖にはけた瞬間

もちろん村子からは怒鳴られたけど


安｢まぁまぁ。拍手喝采だったしいいんじゃないの？｣


あの後安子のアドリブが炸裂して劇はなんとか上手くまとまった


錦｢衣装も横子が主役みたいだったもんね｣

横｢そこだけは申し訳ないと思ってるわ…｣


はぁ、とため息をついて


村｢横子、何か予定あるんじゃないの｣


と尋ねてくる


横｢そうだわ

衣装も返さなくちゃだし｣


じゃあまた後で、と走ってきた道ではなく

お客さんが少し残る客席におりる


さっきいた所にはいなくて入口付近で壁に寄りかかる彼を見つけた


横｢お待たせ｣

『いえいえ、お姫さま』

横｢恥ずかしいからやめてほしいんだけど｣


はは、と笑いながら頭をぐしゃぐしゃと撫でて


『横子って昔から俺の前だけは子どもやったよな』

横｢だから、子ども扱いしないで｣


撫でる手を払う


『劇、おもろかったわ

…アドリブ？』

横｢そう！私の衣装が主役くっちゃって｣

『ほんまにびっくりした

横子が主役やっけって錯覚したもん』


なんともない会話

どこにでもいそうな(服的にはいないけど)二人


そんな普通が幸せで、


『よこ、こ…？また泣いてんの？』


丸子が恋してたのも、

すば子が明るくなった理由も


全部近くで見てたから


『…ずっと辛くさせてて、ごめん』


急にいなくなったことが辛すぎて

甘える人がいなくなって


『もう、どこにも行かんから』



『だから、ずっと隣おって』



だから、この当たり前が



横｢うん…っ｣



とても嬉しい




----------


『そういえば俺サイフ落としてんけど』

横｢えっ？いつ？どこで？｣

『この学校の中！まだ午前中のとき！』

横｢早く言ってよ、本部閉まっちゃう！｣


いつまでも無くし物するのは変わらないのね



＊＊＊＊＊＊


文化祭、横子ちゃん編は終了です！
横子ちゃん好きすぎてダラダラ書いてしまいました
横子ちゃんのお相手は横山さんという設定ですが、分かりづらかったですね…(´-`)

横子ちゃんの過去はまた出てくる(かも)ですが…


まだまだ続くのでよろしくお願いします(どこまで続くんだろう…)_(._.)_


♡評価、お気に入り、(コメント)よろしくお願いします(*´˘`*)♡

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