渚のCANDY-女子高生の密談-2

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横「ありがとう。二人も送ってくれて」

『ええねんけどさぁ…

完全に俺のこと忘れてたやろ』


迎えに来てくれた車の中

隣の運転席には不満そうな顔をしている人が一人


横「そんなに食べてないから

…帰ったら、ご飯作ろ」


雨はやみそうになくて強まる一方だったから

裕くんにお願いしてすば子と村子も送ってもらった

他の三人は丸子が呼んだ丸山さんの車に乗せてもらってたみたいだけど

…明日また聞かせてもらおうっと


『その言い方、新婚みたいやん』

横「ばかじゃないの」

『ひど…』


それにしても錦子大丈夫かしら

安子が電話するとか言ってたけど

あの子も何でもかんでもしょい込むから不安なのよね



〜〜〜〜〜〜〜〜

丸子side


丸「隆平さんありがとうございます

わざわざ迎えに来てくれて…友達まで」

『ええよ！

丸子ちゃんからの電話とか久々やったし

…僕が社会人やからって気遣ってるんやろ』


ふわふわと私の髪をなでながら片手でハンドルを切る


『今日顔暗いけど、なんかあった？

悩み聞くで。僕にできることそれぐらいしかないから』


優しい目元を見て話してしまいそうになったけど


丸「ありがとう…でも、今回の悩みは自分たちで解決したいの

…だから、頑張ってって言ってほし、い…かも」


ごにょごにょと誤魔化した語尾を聞き取れてたんだろうか


『丸子ちゃんにはさ、素敵な友達がいっぱいおるもんな！

だから大丈夫やで

でもほんまにしんどくなったら頼ってや‼』

丸「ありがとう…」


錦子の悩みは私たちが聞いてあげなくちゃ

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