渚のCANDY-女子高生の密談-

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安｢結局昨日の合コンはどうだったの｣

倉｢うーん。まぁまぁかな

別に可もなく不可もなくって感じ｣


誰と合コンしても同じ答えの倉子


倉｢私が高嶺の花すぎるのかも｣

村｢あら、私はいい人見つけたもんね｣

倉｢はいはい｣

錦｢倉子はいっつも同じこと言うけど好きな人とかできたことないんじゃない？｣


錦子がぽつりとこぼした疑問に倉子はすぐに答える


倉｢まぁそうね｣

横｢倉子に好きな人がいるなんて聞いたことないもん｣


その後話は村子の気になる人についてになって

倉子がリップのとれかけた唇をぎゅっと結んでいることに私以外だれも気づいていないみたいだった


倉｢私お手洗い行く｣

丸｢あ、私も〜｣


7人の輪からはずれ教室を出る

ぎりぎり春の陽気が漂う廊下にはカーディガンを着ている子ももう既に半袖のシャツを着ている子もいる

私の前を歩く倉子が立ち止まって廊下の窓から外を眺める


倉｢…ありがとね何も言わないでくれて｣


カーディガンの裾をぎゅっとつまみながら振り返って言う


丸｢うん｣


窓の外には青々とした葉っぱがキラキラ見えて


丸｢…ね、倉子

あと1年だね｣


こうして7人でいられるのもあと1年になった


丸｢卒業まで倉子のヨコにいてあげるからね｣

倉｢…卒業までなんだ｣


ふいっと歩いていく倉子


丸｢え？卒業してからも隣にいてほしいって？｣

倉｢ば、ばか…っ

そんなこと言ってないわよ｣

丸｢ふふ、いいこと聞いちゃったぁ｣

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