渚のCANDY-女子高生の密談-

はじまりはじまり ページ1

横子side


がらがらと慣れた手つきで教室の扉を開ける

入口付近に居たクラスメイトがおはようと声をかけてくれたからおはよう、と返す


そのまま窓側の1番後ろ、名前順でクラス最後の席に腰を下ろす

机の間を通る時、2つ前の席に座るショートカットの女の子が振り向く


安｢横子、おはよう｣

横｢おはよ｣


まだ人の少ない教室に響き渡る声


村｢おっはよーっ！｣


教室にいる全員にいちいち挨拶をしながら歩いてくる


安｢はは、村子は今日もうるさいなぁ｣

横｢ほんまに。もうちょい大人しくしたらいいのに｣


私の席から少し離れたところにバンっとかばんを投げ捨てこちらに近寄る


村｢よここぉ！｣

横｢なに？朝からうるさい…｣

安｢わ、でた。村子のウザ絡み｣


そう思うならここ変わってや

言う前に安子は前を向いてケータイを触り始めた


横｢またダメだったの｣

村｢…うん｣

横｢だから言うたのに。合コンなんかやめときって｣

村｢だって私女子校だし、いけると思うやん｣

横｢…どうせ倉子の一人勝ちだったんでしょ｣


そう、と言うように私の目を見つめ返す


倉｢だって村子猫かぶってるんだもん｣

村｢くらこぉっ｣

丸｢まぁまぁ。倉子は顔だけやねんから｣

倉｢うるさいブス｣

丸｢んもぅ！何よ！身体だけのくせに｣


ギャーギャーと喚き合う3人

頼むから別の場所でやってくれへんかなぁ


安｢横子、今日はすば子来るって｣

横｢すば子も風邪治ってよかった｣


その連絡でケータイ触ってたんか

はやくこの3人の仲介して…


錦｢え?!すば子来るの！｣

安｢もうすぐ着くんちゃう？良かったね錦子｣

錦｢うん！｣


髪につけた赤いリボンをぴょんぴょんさせながら自分のカバンを抱きしめてる

えぇ…そういうことなん…


横｢あ、すば子来た……って！｣

横/村/丸/安/錦/倉｢｢｢スカート短っっ｣｣｣

す｢どうも、おはよう。スカートは短い方が好きなの｣


どういうことよ…

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