60 ページ21
Aside
部活終わり
『お、いたいた。飛雄ー』
帰る方向が一緒なのでついでに呼びかけた。
(あれ？レシーブの練習か)
真っ赤に染まった腕が物語っていた。
(ずっと拾ってたのかな)
俺はリュックからある物を取り出し、日向に渡した。
「…？」
『ラムネ。塩分補給ね』
(…まあクラスの友達がくれてハマったから持ってただけだけど…)
塩分補給してくれるかは知らんがブドウ糖入ってるし？運動後には良いだろう。
顔を上げた日向が目をキラキラさせて頭を深く下げた。
「あざーっす！！！」
『頑張れよー』
少し先に歩いて行った飛雄を追いかけた。
ーーーーーーーー
『初日からやらかしたな』
「うっせぇよ」
見るからに機嫌が悪くなる飛雄に微笑んだ。
『いやぁしかし驚いた。お前が烏野に入るなんて』
「…」
『烏養監督さ、コーチやめた事知ってる？』
「！？そうなのか！！？」
『あ、知らなかったのね』
今は通院中の事や戻ることはないことを告げた。
『はっはっは！残念だったな飛雄』
「…別にんなことは良いんだよ」
『え？お前それが目的だったんじゃないのか？』
飛雄が俺を方を向いた。
「お前がいたからな」
まだ肌寒い風が吹き出した。
『……？………ああ！』
キメ顔で飛雄を指差す。
『つまり俺にトスを上げたいってことだなっ！』
「…お前覚えてねぇのか？」
目を見開いてまじかよとこぼす飛雄。
『あれ？なんか約束なんかしたっけ俺ら』
「約束…とかじゃねえし。」
さらに機嫌が悪くなった飛雄を見て頭をフル回転させる。
(…俺、こいつにトスあげて欲しいとか言ったっけか？？)
夕焼けの中、俺は前を歩く飛雄の方に向かって少し歩く速度を早めた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2251人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミキ - いやいやいやいやいや絵うますぎん！？！？ (2021年7月26日 22時) (
レス) id: 027cc676f2 (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - 66話の所で清子ではなく潔子ですよー (2020年8月8日 10時) (レス) id: adb4b6099f (このIDを非表示/違反報告)
妖狐 - 絵がすごい好みです。作品もとても面白いです。応援してるので、頑張ってください!(^^)! (2020年8月1日 17時) (レス) id: e08434a663 (このIDを非表示/違反報告)
VOCALOID好きの一般人。(プロフ) - ７５が青葉城西なのに星城になってます。星城の方がカッコいい気がする… (2020年7月28日 0時) (レス) id: 02313a92b3 (このIDを非表示/違反報告)
シバ - 自分この作品が好きなので更新頑張ってください！ (2020年7月24日 22時) (レス) id: 344258cf85 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ジルア | 作成日時：2020年6月4日 15時
