鬼と人の境界者

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Aside





柱合会議が終わり、耀哉が去ると義勇がズンズン俺の側に来た。




「なぜ戻ってきた」
略［なぜ６年も戻らず今更戻ってきた？］




『…鬼の噂を最近よく聞いたんだ、人手不足だと思って戻ってきた』





(にしても義勇大きくなったなぁ)


最後に会ったのが６年前。





義勇が選別試験に合格したのを見届けて俺は鬼殺隊を離れた。







(雰囲気も変わったが…柱になったのか)







義勇はまだ俺に言いたいことがあるみたいだけど俺は他の柱達の方を向いた。




『改めましてお初にお目にかかる、私はAと言うものです。以後お見知り置きを』





結構丁寧に挨拶をした。







急に胸ぐらを掴まれた。あの白髪のやつだ。




「てめぇ、お館様とどんな関係だ？」




あらまあ口調がさっきと全く違う。





『……お館様とは友人の関係にある。君が思っているような者ではないよ俺は』





そっと彼の手に触れる。





義手であることがわかったのか彼はびっくりした顔で手を離す。





『名前は？』



「…不死川実弥だ」





実弥はそそくさその場を後にした。




(うん、あいつとは仲良くやれそうだ)





後ろからトントンと肩を叩かれた。



振り向くと蝶の髪飾りをつけた小柄の奴がにこにこしながら俺を見ていた。




「あら、忘れてしまわれたんですか？前にもお会いしましたよ？」





名前を言えばいいものを言ってほしいのか言わない






じーっと彼女を見る。



『…………お前、カナエの妹か』


(カナエと同じ匂いだ。話したことはなかった。でも確か…)




『…しのぶ』


ちらっと顔を覗いた。



顔色から見て合っていたとわかったが彼女の顔は見る見る赤くなっていった。






「…覚えていたんですねー！いやぁ話したこともなかったですし知るはずもないと思っていました」






くるっと俺に背を向けた。






(？聞いてきたのはそっちなのに変な奴)

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