鬼と人の境界者

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Aside









町に降りてから結構経った。







情報収集も結構やってるのに…


『全然柱の情報がない……』






驚くくらい無い。

全くない。




(このままじゃ日が落ちてしまう…俺のカラスは何処にいるんだ？)






ほとんどの情報収集はカラスの役目。


文を書いたがまだ伝達がされていないのかも知れない。








「ねぇあんた、1人かい？」

「あたいらと遊ぼうよ」




くいと袖を引っ張られる。




『あー……と。今忙しいんだ』


出来る限り自然の流れで手を離してその場から離れた。








さっきからあっちこっちに呼び止められて全然仕事が進まない。









(何かかぶる物……あ！あそこにありそうだ)


近くの店にお面が売っていたので買った。









『なぁ、そこに旦那。聞きたい事があるんだが』


「んー？なんだい、言ってみな」






『ここらに小さい爺さん見なかったか？片足が無いんだが…』




「うーん……すまねぇな、見覚えがねえな」


『そうか…』




(本当にここに居んのか？もう1つの文にはここだって書いてあったのに)





『あ』




優しい爺さんは
「何か他にも思い出したかい？言ってみな！役に立てるかわからねぇが……」





『ああ、助かる。確か連れに黄色い頭の奴がいるって聞いたんだが』



「そいつならここから町の外れに住んでるぞ」









(……めっちゃ早く見つかったんだけど)

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