検索窓
今日:8 hit、昨日:0 hit、合計:179,719 hit

47 ページ12

Aside




情報収集にしたものの…






(全く人が寄り付かん!!?)




町の人に声をかけると目をそらして会話すらまともにしないで逃げてしまう。







(この町は仮面がダメなのかなぁ?)





人と話すことが好きな俺にとっては凄く辛い。







しょぼーんとしながら甘味屋でお茶をすすっているとトントンと肩を叩かれた。






振り向くと胸あたりまで長い髪で可愛らしい嬢さんがいた。






彼女は少し恥ずかしそうに俺に口を開いた。









「……後ろに紙が貼られてますよ」









それを聞いた瞬間、俺はすぐさま背中を触った。





するとくしゃっと紙の様な音が聞こえた。







剥がしてみると[話したら呪う]と書いてあった。






(いつの間に…)




この町に入った時に子供に後ろからぶつかられたことを思い出した。








『あの童…』






(今度見たらくすぐってやる!)







『ありがとう、助かった』





「い、いえ!……実は先程も貴方の事を見かけたのだけど話しかける勇気が出なくて。」








遅くなってごめんなさい。と深々と頭を下げる彼女に俺は顔を上げるよう頼んだ。







『他人に話しかけるのはとても勇気がいることだ、貴方にはそれが出来る。凄いことだよ、もっと自分を誇って良いと思う』





うんうんと頷くと彼女はふふっと笑った。








「そんな風に言ってくれたのは初めてです。お名前は?」







『はやとだ。ここらで若い子が拐われてると聞いて調査しに来たんだ、君は?』



(名前をバラすと後々面倒だからな…)




「キヨエです」






俺はキヨエと甘味屋でお茶しながら話を聞いた。




「無事でいてくれたら嬉しいのですが……」







本当に心配しているのがわかった。








(…なんて綺麗な魂なんだろう)




彼女の奥にある心と言われる部分が濁りなく光っていた。




(少し、恐怖の匂いもするな…)




俺は彼女の頭を撫でた。






『大丈夫、今夜中に俺がそいつを捕まえる!だから安心して過ごしてくれ。明日の朝には片付ける』









「!!…………はい」



彼女は顔を赤くした。







(よし!情報も手に入ったし、約束もしたし頑張るぞ!)

48→←46



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (380 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
944人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 男主 , 最強
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

リュウビ(プロフ) - とても面白いです!続編楽しみにしています!頑張って下さい! (2020年10月29日 21時) (レス) id: 7e5a6f9b54 (このIDを非表示/違反報告)
国見@いちご姫(プロフ) - 続きが気になります!スランプ気味なのは承知です!頑張ってください! (2020年10月15日 10時) (レス) id: 0b392edb58 (このIDを非表示/違反報告)
三日月 - まだ (2020年5月19日 22時) (レス) id: 4d4917b86c (このIDを非表示/違反報告)
らいむ(プロフ) - 上限の伍って書いてありますが、累くんは下限の伍ですよ! (2020年4月25日 11時) (レス) id: e597277fe0 (このIDを非表示/違反報告)
ジルア(プロフ) - こんな嬉しいコメントありがとうございます(つД`)ノ頑張って続き頑張ります! (2020年1月1日 16時) (レス) id: 9696a1e2c2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ジルア | 作成日時:2019年6月11日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。