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『こないだ森本の慎ちゃんにお誘い受けてすとーんずさんのドーム行った時にね、他のみんなとも仲良くなったんよ』
「慎太郎くんと仲良かったでしたっけ?」
『前にドラマ一緒にやった時に仲良くなって、今でもたまーに連絡取り合うって感じかな〜〜?』
「相変わらずコミュ力お化けすぎてびっくりします」
『そう?普通じゃない?』
「絶対ちゃいますって!あ、ドーム行った日ってあれですか?小島くんが偶然会ったって言ってた日」
『あ、そうそう!なんかガン見されてるな〜と思ったら小島くんやってん!あれほんまびっくりしたな〜。盛り上がりすぎてそのあと小島くんとご飯まで行っちゃったもんね』
「小島くん次の日興奮気味に話してましたよ。Aちゃんおった!って。誠也くんめちゃくちゃ不機嫌やったけど」
『近いしええよって言ってんけど小島くん優しいし夜遅いからって家まで送ってくれてんよねえ。まあ帰ったら当然誠也くんおるやん?拗ねちゃったよね』
「ほんま子供やなー、あの人」
『佐野くんの方が大人やもんね』
「それ言うたらまた拗ねますよ、絶対」
『んは、ほんならこの話は2人だけのひみつにしとこっか(笑)』
ふと、いたずらっ子みたいに笑った顔が、なんとなく誠也くんが悪巧みする時の顔に似てるなと思った。一緒におると似てくるって言うけど、あれほんまなんやなあ。
『ん?どうしたん?』
「あ、いや、なんでもないっす」
『今日佐野くんの歌聞けるの楽しみやな〜!佐野くんの声好きやねん、あたし!』
キラキラの笑顔で心の底から嬉しそうにそんなこと言われたら一瞬やん。男なんてあほで単純な生き物なんやから。
なるほど。これは確かに心掴まれるし、誠也くんが過保護になるのも納得やわ。これが誠也くんのよく言う、無自覚で怖いってやつか。ほんま大変やなあ、あの人も。
「僕もAちゃんの歌好きやから聞けるの楽しみですよ」
『じゃあ佐野くんのために頑張って歌お』
「も〜、そんなこと言ってたら誠也くんに怒られますって!」
『んふふ、そしたらこれも誠也くんにはひみつってことで(笑)』
それでもやっぱり俺にとっては今までもこれから先も大好きなお姉ちゃんでしかないから、みんなには悪いけどとびきり甘やかしてもらえるこの弟ポジションを、これからも堪能させてもらおうと思った。
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てと(プロフ) - トマトさん» コメントありがとうございます♪なるべくせ〜やくんが話す神戸弁に近づけるように書いているのでそう言って頂けてとっても嬉しいです!これからものんびり書いていくので引き続きよろしくお願いいたします! (12月29日 16時) (レス) id: 6fedb51eb5 (このIDを非表示/違反報告)
トマト(プロフ) - コメント失礼致します。てとさんが書く誠也くんがめちゃくちゃ好きでニヤニヤしながら毎回読ませて頂いてます!!これからも楽しみにお待ちしてます! (12月29日 8時) (レス) @page47 id: dd8df9e075 (このIDを非表示/違反報告)
てと(プロフ) - さくらさん» わわ!ありがとうございます!そう言って頂けてとっても嬉しいです!のんびりマイペース更新にはなりますが、これからもお暇な時に見に来て頂けると幸いです。がんばります!! (9月26日 21時) (レス) id: c8253d70a7 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 一昨日ぐらいにこの作品を見つけてから、もう3周はしてます!更新待ってます!頑張って下さい!! (9月13日 1時) (レス) @page22 id: ca3bb76466 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:てと | 作成日時:2023年8月14日 2時