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「ちゃんとこっち見て」
『んーん』
「見いひんかったらまたふっかいちゅーすんで」
『だめ！』
パッと上がってかち合った視線。俺を見つめるその目は水分を含んでて顔も耳も相変わらず真っ赤で。ごめんやっぱ無理やわ。
隣に座ってたAを抱き上げて膝の上に座らせた。何されるか分かったらしいAが慌てて顔を逸らすけどもう手遅れ。そのままかわいい唇に噛み付けば、かわいい声で鳴いてくれる。
『んっ、ちょっ、せやくん、』
「かわい」
『ね、だめってば、』
「もうちょっとだけ」
『ふぁ、』
「すきやで」
『ん、はぁっ、、もう、なに、？どうしたん、、？』
やっと離した唇からはどっちのかわからん糸が引いてて、目の前のAは苦しそうに肩で息してて、思わず出てきた感想は、
「えっろ」
『も、さいってー、』
力無くパシンと叩かれる右腕。それすらも愛しくてにやける顔が抑えられへん。
息も絶え絶えなAが俺の胸元にぽすんと体を預けてきたから、綺麗に巻かれた髪が崩れんように優しく頭を撫でる。
『、、なに？ほんまに、？』
「今日いつも以上にかわいいなーと思ったら抑えられへんくなった」
『何その理由』
「あと俺のこれまでの愛情全然伝わってへんみたいやったから。これからはもっと積極的に伝えていかなあかんな思て」
『だからってお外でこれはだめでしょ』
「ふーん？家やったらいいんや？」
『あ、う、ま、まあおうちなら、いくらでも、』
「ふは、かわい(笑)」
呼吸の整ったらしいAが体を起こして、じっと見つめてくる。「どしたん？」と聞けば、今度はAの指が俺の頬を滑った。
『ね、誠也くん痩せた？』
「や、せたなあ、ちょっと」
『ちゃんと食べなあかんやん』
「……Aにそれ言われる日が来ると思わんかった」
『ふふ、今日ご飯いっぱい作るね。お祝いしよ』
「お祝い？」
『そ。ふたり揃って受賞おめでとーのお祝い』
「じゃあそのあとデザート食っていい？」
『デザート？いいよ？ケーキとか買って帰る？』
「お前」
『え？』
「Aがデザート」
『あ、え、へ、？』
「こんだけ煽ったんやから覚悟しときや」
『あお、え、？煽ってないよ、？』
「無自覚ってほんまこわ。他のやつにそれやったあかんで」
「Aちゃーん！写真撮、ろ、」
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てと(プロフ) - トマトさん» コメントありがとうございます♪なるべくせ〜やくんが話す神戸弁に近づけるように書いているのでそう言って頂けてとっても嬉しいです！これからものんびり書いていくので引き続きよろしくお願いいたします！ (12月29日 16時) (
レス) id: 6fedb51eb5 (このIDを非表示/違反報告)
トマト(プロフ) - コメント失礼致します。てとさんが書く誠也くんがめちゃくちゃ好きでニヤニヤしながら毎回読ませて頂いてます！！これからも楽しみにお待ちしてます！ (12月29日 8時) (レス) @page47 id: dd8df9e075 (このIDを非表示/違反報告)
てと(プロフ) - さくらさん» わわ！ありがとうございます！そう言って頂けてとっても嬉しいです！のんびりマイペース更新にはなりますが、これからもお暇な時に見に来て頂けると幸いです。がんばります！！ (9月26日 21時) (レス) id: c8253d70a7 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 一昨日ぐらいにこの作品を見つけてから、もう3周はしてます！更新待ってます！頑張って下さい！！ (9月13日 1時) (レス) @page22 id: ca3bb76466 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てと | 作成日時：2023年8月14日 2時
