191. 一等やさしく触れたいあの子 ページ43
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楽屋のドアノックしても、電話してもラインしても反応無し。
そのうち帰ってくるやろって前で座り込んで待ってたら数分してやっと戻ってきた、ふわふわの黒いドレスでいつも以上に着飾ったうちのかわいい彼女。
『びっ………くりした……、なにしてるん』
「なにって、会いに来たけどお前おらんから。電話もラインも反応ないし」
『あ、スマホ中に置いてきちゃった』
「持ち歩いとけや」
『その見た目で怒らんといてよ。割と本気でこわい人かと思った』
「なんでやねん(笑)」
『だってほんまに怖いで？あたしじゃなかったら泣いてるで？コンセプトマフィアなん？』
「どんなコンセプトや」
『ていうか入ればよかったのに』
「勝手には入られへんやろ」
『いっつも勝手にうち入ってるくせに』
「それはちゃうやん」
マネージャーさんとかメイクさんとかスタイリストさんとか、スタッフの人おったら気まずいやん。こいつなに勝手に入ってきてんって思われるやん。初めて会った時からそうやったけど、そういうとこ全然気にせえへんねんな、こいつ。
『とりあえず中入る？』
Aの言葉に軽く頷いて、サッと辺りを見渡してから楽屋に入る。誰かに見られとったら後々めんどくさいし。変なことにA巻き込むの嫌やし。
『なにしてんの？』
「ん？一応確認」
『ふーん？コーヒー飲む？』
「ん、ありがとう」
ソファに座って部屋の中を見渡してると、手渡されたコーヒー。コーヒー飲まれへんAはミルクティ。
甘い匂いが立ち込める楽屋は、俺らと同じ間取りのはずやのにめちゃくちゃ広く感じた。あいつらおらんだけでこんな広くて静かなんや。
「てかなんでそっち座るん」
『え、なんでって。ここ以外にどこ座るんよ』
ミルクティ持って対面に座ったAに思わず眉を顰める。無言で隣をぽんぽんと叩くと、途端に真っ赤に染まるAの頬。
家でやと自分から隣に座ってくるくせに、なんで外やとそんな照れんねやろ。わからんけどかわいいからまあええわ。
『え、えぇぇ……、』
「なんやねん、嫌なん？」
『いや、じゃないけど、』
「ほんなら隣、来て」
もう一度、ぽんぽんと隣を叩くと、ミルクティの入ったカップを持ちながら隣に移動してきたA。ソファに座ったのを見て、腰をぐっと引き寄せてAの首筋に顔を埋めた。
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てと(プロフ) - トマトさん» コメントありがとうございます♪なるべくせ〜やくんが話す神戸弁に近づけるように書いているのでそう言って頂けてとっても嬉しいです！これからものんびり書いていくので引き続きよろしくお願いいたします！ (12月29日 16時) (
レス) id: 6fedb51eb5 (このIDを非表示/違反報告)
トマト(プロフ) - コメント失礼致します。てとさんが書く誠也くんがめちゃくちゃ好きでニヤニヤしながら毎回読ませて頂いてます！！これからも楽しみにお待ちしてます！ (12月29日 8時) (レス) @page47 id: dd8df9e075 (このIDを非表示/違反報告)
てと(プロフ) - さくらさん» わわ！ありがとうございます！そう言って頂けてとっても嬉しいです！のんびりマイペース更新にはなりますが、これからもお暇な時に見に来て頂けると幸いです。がんばります！！ (9月26日 21時) (レス) id: c8253d70a7 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 一昨日ぐらいにこの作品を見つけてから、もう3周はしてます！更新待ってます！頑張って下さい！！ (9月13日 1時) (レス) @page22 id: ca3bb76466 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てと | 作成日時：2023年8月14日 2時
