184. 愛と恋が染み込んだ ページ36
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思ったよりも早よ終われたなとか、Aまだ起きとるかなちょっとでも声聞きたいなとか、そんなこと考えながら帰ってたらスマホが震えた。画面に表示された名前は、この時間に掛けてくるにはまあ珍しいやつで。
「はい、もしもし」
「あ、もしもし誠也くん？おつかれさまです西畑です」
「名前出るからわかっとうわ」
「電話大丈夫ですか？」
「今帰りやから大丈夫やけど。どうした？、……って大吾がわざわざ電話してくるのなんか一個しかないな」
「今からこれます？」
「今どこ？」
「廉の家です」
「はあ？なんで廉の家やねん？」
「あ、安心してください。みっちーもいます」
「なんも安心材料にならんわ」
「廉の家知ってましたっけ？」
「なんとなくしか知らん」
「じゃああとで住所送っときますね。どんぐらいで来れそうです？」
「今から帰って車取りに行くから多分30分ぐらいちゃう？」
「わかりました。それまで面倒見ときます」
「人の彼女のこと赤子みたいに言うな。すまんけど頼むわ」
「うわー、なにこれ。なんか変な感じ。くれぐれも安全運転でお願いしますね」
マンションまであと少し。
早歩き程度やった歩みは、気づけば全速力に変わっとって。まっすぐ駐車場に向かうと、息も整わん内にすぐさま車を発進させた。
大吾に教えてもらった部屋のインターホンを鳴らすと、数秒後に出てきた廉の顔はどこか疲れ切ってるように見えた。
「こんな時間まですまん」
「っす」
「入っていい？」
「……いいすけど」
「めっちゃ嫌そうやん(笑)」
「ほんまは嫌すけどそれよりもアレ早く連れて帰ってほしいんで」
「アレ言うな」
アレ、と恐らくリビングがあるんやろうドアの向こうを指指す廉は心底呆れ顔。どんだけ迷惑掛けとんねん、あいつ。
「つうかオートロックどうやって入ってきたんすか」
「え？ああ、なんかちょうどタイミング良く前に人いてたから」
「え、軽く不法侵入すよ、それ」
「細かいことはええやんけ。おじゃましまーす」
「ああもうほんまに嫌や」と愚痴をこぼす廉は無視して部屋に上がらせてもらう。廉が開けてくれたドアの先にいたのは、人んちのソファに堂々と座る酔っ払い。、とその横にみっちーと大吾。
「あ？」
みっちーの腕掴んでなんか知らんけど駄々こねてんのは一万歩譲って許すわ。相手みっちーやし。問題は今着てるそのぶかぶかのスウェット。なんでそんなん着とんねん。
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てと(プロフ) - トマトさん» コメントありがとうございます♪なるべくせ〜やくんが話す神戸弁に近づけるように書いているのでそう言って頂けてとっても嬉しいです！これからものんびり書いていくので引き続きよろしくお願いいたします！ (12月29日 16時) (
レス) id: 6fedb51eb5 (このIDを非表示/違反報告)
トマト(プロフ) - コメント失礼致します。てとさんが書く誠也くんがめちゃくちゃ好きでニヤニヤしながら毎回読ませて頂いてます！！これからも楽しみにお待ちしてます！ (12月29日 8時) (レス) @page47 id: dd8df9e075 (このIDを非表示/違反報告)
てと(プロフ) - さくらさん» わわ！ありがとうございます！そう言って頂けてとっても嬉しいです！のんびりマイペース更新にはなりますが、これからもお暇な時に見に来て頂けると幸いです。がんばります！！ (9月26日 21時) (レス) id: c8253d70a7 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 一昨日ぐらいにこの作品を見つけてから、もう3周はしてます！更新待ってます！頑張って下さい！！ (9月13日 1時) (レス) @page22 id: ca3bb76466 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てと | 作成日時：2023年8月14日 2時
