180. 爪先立ちで寄り添う ページ32
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『なーがせくん！あーそびましょー！』
大吾とみっちー来てるけどAもくる？って送ったら変なスタンプで返事来た時点でちょっと怪しいなとは思ってた。
着いたって連絡来たからオートロック開けて、玄関のチャイム鳴ったから行ったらドアの向こうからでっかい声。不審者かと思って覗き穴から覗いてみればにっこにこで人の名前叫んでるA。これは完全に、
「酔っ払いやん……」
「なに？A酔ってんの？」
「あれ家ん中入れるんめっちゃ嫌やねんけど」
「でも入れなずっと名前呼ばれ続けるで」
「……ごめん大吾、クローゼットから適当に着替え持ってきて」
ほっっんまにいややけどマンションの廊下で名前叫ばれ続けてる方が嫌やから渋々ドア開けたら瞬間漂ってくる酒とかすかな煙草のにおい。
『もー！れんれんおるんやったらはやくあけてよ！さむいやんか！』
「酒くさ、おまえどんだけ飲んだん」
『いっぱい！！』
「酔っ払ってんねやったら言えよ…呼ばんかったのに…」
「廉着替え持ってきたでー。うっわAほんまにべろべろやん」
『だいちゃーん！』
「はいはい、大ちゃんやでー。とりあえず廉がめちゃくちゃ嫌がってるからA服着替えよか」
『いやん、だいちゃんのえっち』
「俺にそれ言うのシャレにならんからやめて」
「着替えなほんまに中入れへんぞ」
『だいちゃん！れんれんがいじわるいう！』
「はい、Aちゃんお風呂場行って着替えよなー」
無理やり着替え持たせてAの背中押して風呂場まで連れていく大吾。
「いい？ちゃんと着替えるんやで？ドア閉めるからな？」
『はーい』
元気良く返事したAに不安ながらも洗面所のドアを閉めた。ほんまどうすんねん、あれ。
「俺らも酒飲んでもうてるし1人で帰すんはあれやしなあ」
「誰かに迎え来てもらわなしゃあなくない？」
「Aー？今日誠也くんおるー？」
『せえやくんきょーおそくなるからごはんいらんっていってた！』
「ってことはこっち来てるな。遅くなる言うてももういい時間やしなあ。俺ちょっと1回電話してみるわ。廉ドアの前でいいからAのこと見張ってて」
「は？なんで俺やねん」
「あんだけ酔ってんねんからなんかあった時にドア開けるのが俺じゃさすがにあかんやろ」
「いや、ちょ、まって、」
「頼んだで」
そう言って玄関に戻って電話掛ける大吾と、ドアの前に取り残された俺。いや、だからって俺もあかんやろ。
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てと(プロフ) - トマトさん» コメントありがとうございます♪なるべくせ〜やくんが話す神戸弁に近づけるように書いているのでそう言って頂けてとっても嬉しいです！これからものんびり書いていくので引き続きよろしくお願いいたします！ (12月29日 16時) (
レス) id: 6fedb51eb5 (このIDを非表示/違反報告)
トマト(プロフ) - コメント失礼致します。てとさんが書く誠也くんがめちゃくちゃ好きでニヤニヤしながら毎回読ませて頂いてます！！これからも楽しみにお待ちしてます！ (12月29日 8時) (レス) @page47 id: dd8df9e075 (このIDを非表示/違反報告)
てと(プロフ) - さくらさん» わわ！ありがとうございます！そう言って頂けてとっても嬉しいです！のんびりマイペース更新にはなりますが、これからもお暇な時に見に来て頂けると幸いです。がんばります！！ (9月26日 21時) (レス) id: c8253d70a7 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 一昨日ぐらいにこの作品を見つけてから、もう3周はしてます！更新待ってます！頑張って下さい！！ (9月13日 1時) (レス) @page22 id: ca3bb76466 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てと | 作成日時：2023年8月14日 2時
