172. おはようお星さま ページ24
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アメリカから帰国する日、関空行きの飛行機には乗らんと成田行きの飛行機に乗った。
その前からタイミング合わんくて2週間はちゃんと顔見れてないし、そろそろ限界やろなって思った。ていうか俺が限界やし。
成田からタクシー拾ってAんちに帰宅する頃には結構ええ時間になっとって。寝てるかもしらんなぁってなるべく音立てんようにそーっと扉を開くと案の定、家の中はまっくら。
「まあさすがに寝てるわな」
顔見て話したいことも聞いてやりたいことも山ほどあるけど今週は忙しい言うてたししゃあないか。幸い明日はオフやし、明日A帰ってきてからゆっくり話そ。
時差ボケやらなんやらでさすがに疲れたし俺ももう寝よ。そう思って既に熟睡してるAの隣に潜り込んだ。
いつものサメのぬいぐるみ抱いて気持ちよさそうに眠るAを、サメごと後ろから抱きしめて目を閉じる。……つもりやってんけど、なんとなくサメの感触に違和感。なんていうか、いつもとさわり心地がちゃう、気がする。
ぬいぐるみ特有のタオル地の感触はなくて、どっちかいうたらスウェットっぽい感触。不思議に思って、Aにかかってる掛け布団をそーっと捲って状況を確認する。
抱いてるのはいつものサメやけど、いつもと違うのはそのサメが何故か俺のパーカーを着てること。着てるいうか着せられとんな、これ。
なんでサメがパーカー着せられてんのかなんて疑問は、寝返りを打って向き合ったA自身が俺のTシャツ着てるのを見て一瞬でわかった。
なんなんそれ。寂しくさせたんはほんまに申し訳ないなとは思うけど、だからってそんなん、かわいすぎるやろ。
「ほんま、どこまで心掴む気なん、おまえ、」
愛しさが募って頭のてっぺんから順にAに唇を落とす。おでこ、鼻、ほっぺた、耳まで触れたところで、くすぐったいのか体を捩るAにどうしようもない感情になってきて。
寝込み襲うのは趣味ちゃうしなぁ。かといってどうすんねん、コレ。
どうにもできひん状況に、頭を悩ませていると、目をぱちぱちと瞬きさせたAのとろんとした視線が俺を捉えた。
『んぅ、……せやくん、？』
「ごめん、起こしてもうた？」
『んふ、せやくんやぁ、』
サメを抱いたまま嬉しそうに俺の胸元に擦り寄ってくるAのおでこにもう一度キスを落とす。
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てと(プロフ) - トマトさん» コメントありがとうございます♪なるべくせ〜やくんが話す神戸弁に近づけるように書いているのでそう言って頂けてとっても嬉しいです！これからものんびり書いていくので引き続きよろしくお願いいたします！ (12月29日 16時) (
レス) id: 6fedb51eb5 (このIDを非表示/違反報告)
トマト(プロフ) - コメント失礼致します。てとさんが書く誠也くんがめちゃくちゃ好きでニヤニヤしながら毎回読ませて頂いてます！！これからも楽しみにお待ちしてます！ (12月29日 8時) (レス) @page47 id: dd8df9e075 (このIDを非表示/違反報告)
てと(プロフ) - さくらさん» わわ！ありがとうございます！そう言って頂けてとっても嬉しいです！のんびりマイペース更新にはなりますが、これからもお暇な時に見に来て頂けると幸いです。がんばります！！ (9月26日 21時) (レス) id: c8253d70a7 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 一昨日ぐらいにこの作品を見つけてから、もう3周はしてます！更新待ってます！頑張って下さい！！ (9月13日 1時) (レス) @page22 id: ca3bb76466 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てと | 作成日時：2023年8月14日 2時
