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どうにもできひんのはわかってんねん。でもしゃあないやん。ほんまに離れたくないねんもん。
抱きしめる力をより一層強めて、気づいたら肩口に吸い付いてた唇。それはAの白い肌に痛々しいぐらいに綺麗に赤い華を咲かせてた。
『っっ、』
「あ、ごめん、やってもうた」
『え！？、うそ！？』
「つい出来心で」
『出来心ちゃうよ！』
「見えへんから大丈夫やて」
『そうかもしれんけどぉ、』
少しだけ下にあるAの顔を覗き込むと、かわいい唇がどんどん尖っていってるような気がして。あ、あかん。これちょっと拗ねてる。なんとかして機嫌取らな。
「Aがかわいいのがあかんねんで。それに、それ付けとったら変な男寄ってこんやろ？離れるの不安やねんもん。ゆるしてや。な？」
優しく諭してみても、一向に戻る気配のない尖ったかわいい唇。やっぱこんなんじゃ騙されへんか、なんて思ったのも束の間、そのかわいい唇が俺の唇に一瞬触れる。
「え、？、なに、？」
酔ったとき以外にAからキスしてくる事なんかなくて、軽くパニックになる俺の腕の中で、耳まで真っ赤にして照れる彼女。
『せ、誠也くん撮影とかライブとかで上脱ぐとかあるやろうし、ていうかそもそもあたし付けるのへたくそやから、その、なんていうか、』
自分の両手で顔を覆ったかと思えば、『やめとけばよかった……』なんて過去一ぐらいで照れるAに、年甲斐もなくきゅんときてもうた。
後ろから抱きしめてた腕を緩めて、向かい合うようにくるっと反転させる。
「ふは、顔真っ赤やん(笑)」
『もぅ……見んといて……なんであんなことしたやろ……』
「かわいすぎて余計行きたく無くなんねんけど？」
『ええ……うそやん……やり損やん……』
「うそやって(笑)」
『ほんまに？』
「行きたくないんはほんまやけど、でも、うん、今ので離れても頑張れる気がする」
『ならよかった？』
「でもあんなんじゃ足りひんからもっかい」
『あ、え、あたしがすんの？』
「当たり前やんか。ほら、早く」
わざとらしく唇を突き出せば、しばらくして再び降ってくるAの唇。今度こそ逃がさへんようにしっかり後頭部に手を回せば、甘い朝が始まる。
何があっても絶対にこの子のことは離さへんと誓って、さっき以上に真っ赤な顔をしたAをキツく抱きしめた。
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てと(プロフ) - トマトさん» コメントありがとうございます♪なるべくせ〜やくんが話す神戸弁に近づけるように書いているのでそう言って頂けてとっても嬉しいです！これからものんびり書いていくので引き続きよろしくお願いいたします！ (12月29日 16時) (
レス) id: 6fedb51eb5 (このIDを非表示/違反報告)
トマト(プロフ) - コメント失礼致します。てとさんが書く誠也くんがめちゃくちゃ好きでニヤニヤしながら毎回読ませて頂いてます！！これからも楽しみにお待ちしてます！ (12月29日 8時) (レス) @page47 id: dd8df9e075 (このIDを非表示/違反報告)
てと(プロフ) - さくらさん» わわ！ありがとうございます！そう言って頂けてとっても嬉しいです！のんびりマイペース更新にはなりますが、これからもお暇な時に見に来て頂けると幸いです。がんばります！！ (9月26日 21時) (レス) id: c8253d70a7 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 一昨日ぐらいにこの作品を見つけてから、もう3周はしてます！更新待ってます！頑張って下さい！！ (9月13日 1時) (レス) @page22 id: ca3bb76466 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てと | 作成日時：2023年8月14日 2時
