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写真を撮る小島くんの後ろからチラッと覗く誠也くんの眉間に皺が寄ったのが見えた。さっきまでの拗ねモードとは違う。これは完全に怒ってる。
「ごめんAちゃん。さすがの小島様もこればっかりはどうしようもないわ」
『え、ほんまに映画見ただけですよ？』
「ほんまは？」
『……ごはん行きました』
「2人で？」
『……ダイニャと3人で？』
「ダイニャて誰やねん(笑)」
「あれちゃん。大吾くんちゃん」
『小島くん正解！』
「3人なぁ」
『普通にご飯食べに行っただけですよ？』
「大吾と廉とご飯なぁ」
『ほんまにご飯行っただけやもん、』
ほんまのこと言ってるのにどっか信じてくれへんのが悲しくて、思わず外れてしまった敬語。それを聞いて、何故か小島くんが納得したような表情になった。
「あ、なんかおかしいと思ったらAちゃん敬語やからか」
『え、今更？』
「なんか違和感あるな〜とは思っててん」
「お前気づくん遅すぎやろ」
「貸して」って小島くんが持ってたあたしのスマホを受け取って、こっちにズンズン近づいてくる誠也くん。
『な、なんですか、』
「なんでそんな身構えるん」
『誠也くんが近づいてくるからじゃないですか』
「ほら、写真撮るんやろ」
『撮る、けど、』
「そんなぶっさいくな顔しててええん？どうせ廉に送るんちゃうの？(笑)」
『……ぶさいくじゃないもん。かわいいもん』
「自分で言うなや(笑)」
おうちの中以外で近いのどきまぎするからやめてほしいのに、それをわかってて尚近づいてくる誠也くん。完全にいじわるしてる時の表情しながらパシャパシャとシャッターを切っていく。
『こじまくんに撮って欲しかったのに、』
「なんやねん俺じゃあかんの」
『誠也くんやったらうまく顔作られへん。素になっちゃう、』
スタッフさんが誘導してくれてるから誰かが近くを通ることは無いし、そのスタッフさんも離れたところにいてるからたぶんあたしらの声は聞こえることはない。思わず小さく漏れ出た本音は、きっとすぐ近くの小島くんにだって聞こえてない。
「お前さぁ、なんで今そんなこと言うかな」
『あ、え、ご、ごめん、、？』
「家ん中やったら完全に押し倒してたで、今」
『なっ、はぁっ！？』
「声でかいて(笑)」
シャッターを切る手を止めた誠也くんの真剣な眼差しは、スマホから外れてこちらに向けられた。かち合う視線が今日の日差しみたいにジリジリと熱い。
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てと(プロフ) - トマトさん» コメントありがとうございます♪なるべくせ〜やくんが話す神戸弁に近づけるように書いているのでそう言って頂けてとっても嬉しいです！これからものんびり書いていくので引き続きよろしくお願いいたします！ (12月29日 16時) (
レス) id: 6fedb51eb5 (このIDを非表示/違反報告)
トマト(プロフ) - コメント失礼致します。てとさんが書く誠也くんがめちゃくちゃ好きでニヤニヤしながら毎回読ませて頂いてます！！これからも楽しみにお待ちしてます！ (12月29日 8時) (レス) @page47 id: dd8df9e075 (このIDを非表示/違反報告)
てと(プロフ) - さくらさん» わわ！ありがとうございます！そう言って頂けてとっても嬉しいです！のんびりマイペース更新にはなりますが、これからもお暇な時に見に来て頂けると幸いです。がんばります！！ (9月26日 21時) (レス) id: c8253d70a7 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 一昨日ぐらいにこの作品を見つけてから、もう3周はしてます！更新待ってます！頑張って下さい！！ (9月13日 1時) (レス) @page22 id: ca3bb76466 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てと | 作成日時：2023年8月14日 2時
