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『あ！思い出した！』
「なに、急に」
『丈くんとの電話！』
「なんやったん」
『丈くんほんまにご飯行ってくれるって！大橋くんと4人で！』
「なんで大橋もやねん」
『あたしが大橋くんとも行きたいから！』
「酒飲む仲間欲しいだけやろ？(笑)」
『え〜それはそうやけど〜、』
大橋とA、2人揃うと加減知らんから後が大変なんやけど。……まあ酔ったら酔ったで素直に甘えるようになるから悪い事ばっかでも無いけど。
『丈くんね〜、お願いしたら嫌がりながらも計画するって言ってくれた！んふふ、丈くんてあたしに甘いよね！』
「Aの周りみんなそんなんばっかやん」
『他人事みたいに言うけどその中に誠也くんも入ってんねんで』
「知ってる」
当たり前やん。誰よりも俺が一番甘やかしてる自信あるもん。これに関してはかわいいAが悪いと思うねんな、ほんま。
『早く行きたいなー、たのしみやなー！』
「丈に会うんが？」
『いや全く。丈くんは別にいつでも会えるもん』
「あそ」
そうやんな。俺と違ってもう丈も東京おるしいつでも会えるんやもんな。小瀧とはまた違った、丈との関係性に嫉妬してまう。幼なじみてなんやねん。そんなんずるすぎるやろ。
『リチャくんとおる時もそうやけど、丈くんとおる時の誠也くん、いつも以上に楽しそうな顔するからそれ見てるのが好きなんよね〜』
「おまっっ、……それはずるいわ、」
『え？なにが？』
自分がどんだけえぐい発言したかわかってへんAの素っ頓狂な声が耳に残る。なんで普段恥ずかしがって思ってること言わんくせにそういうことはすんなり言えんねん、このアホ。
「俺見てるのが好きなん？」
『え？うん。丈くんとおる時の誠也くんめちゃくちゃ楽しそうやねんもん。そこに大橋くんおったらもっと楽しそうやねんで？知らんかったやろ？』
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作者名：てと | 作成日時：2023年1月29日 17時
