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『もうちょっとかな？』
「そろそろっぽいけどな」
去年はほんまに色々あったな〜とか、遠距離とは思われへんほど一緒におれたな〜もはやほぼ半同棲やったな〜とか。いろんな事考えてたらあっという間にその瞬間は来たようで。
『太陽見えてきた！』
「Aちゃんと願い事考えた？」
『あっ、わすれてた』
「はよせな(笑)」
『えっと、んっと、』
隣で笑う誠也くんを見て、スっと浮かんだ願い事。きっとどんだけ悩んだって、願いたいことなんてずっと前から決まってる。
『(これからもずっと、誠也くんと幸せでいられますように。そして、今年こそは誠也くんの夢が叶いますように)』
ゆっくり目を開いて隣を見ると、既に願い終わっていたのかにこにこと愛おしそうにあたしの横顔を見つめる誠也くん。
「えらい長かったやん」
『ちょ、いつから見てたん、』
「ちょっと前から」
『あんまり見んといて』
「ええやん、減るもんちゃうし。何をそんなに願ってたん」
『ないしょ。人に言ったら叶わへんくなるねんで』
「ふーん？まぁ、きっとおんなじこと願っとう気ぃするけど」
『え？え？』
「そろそろ帰ろか」
立ち上がって軽めの伸びをひとつする誠也くんに少しの寂しさが募るものの、人で混み出す前に帰らないと厄介なことになるのも事実で。
『帰っておせち食べる？』
「んー、それよりちょっと寝たい」
『よう考えたらライブ終わりやもんね。帰り運転変わろか？』
「それだけは嫌や」
『えー、なんでぇ』
「なんか…、嫌やん。彼女に運転させて隣で寝てんの、ダサない？」
『ふふ、じゃあ帰りもお願いします』
「おう。まかせとけ」
『新幹線何時やっけ？』
「昼過ぎやな」
『そっかあ』
おせち、せっかく上手に出来たのにな。1人じゃ食べきられへんから望かたぁしでも呼んで食べるの手伝ってもらおっかな。
あからさまに落ち込むあたしに伸びてくる誠也くんのおっきい手。
「昼過ぎ言うても時間あるし、ちゃんと食べてから帰るから安心し」
『……どんどん好きが増していくんですけどどうしましょう、』
「減るよりはいいやん。てか、減られても困るし」
『せぇやくん、あいらびゅー』
「なんで英語なん(笑)」
『日本語はなんかちょっと、』
「今年はもっと素直になれるように頑張ろうな」
『誠也くんは？』
「ん？Aのこと愛してんで？」
『なんですんなり言えるん？』
「俺やからちゃう？」
『どういうこと？』
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てと(プロフ) - 大変失礼致しました。設定変更させて頂きました。ご指摘下さった方々ありがとうございました。 (2022年10月22日 14時) (
レス) id: c558a54b1b (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑雲 - オ.リ.フ.ラ立ってます、、！外さないと違反になってしまいますよ〜^^; (2022年10月22日 12時) (レス) id: 375c64130e (このIDを非表示/違反報告)
オシヒカリ(プロフ) - オリ/フラ立ってますよ… (2022年10月22日 10時) (レス) id: dcc6542c5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てと | 作成日時：2022年10月22日 2時
