62. ページ13
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「今度雷鳴っても俺以外呼んだらあかんで」
『なんで？』
「こんなかわいいA、他の奴に見せたないから」
『なっ、でも誠也くん東京おらんかもしれんやん』
「んー、これからしばらくはまたずーっと一緒やし大丈夫ちゃう？」
『でも毎日おるわけちゃうやろ？』
「おらん時は電話しい。絶対出たるから」
『でもお仕事中かもしれへんやんか』
「でもでもうるさい口やなあ。ちゅーして塞ぐぞ」
『え、それだけはちょっとごめんなさい』
「なんでやねん(笑)」
『なんか誠也くん最近心配性が増した』
「そうかあ？今までと変わらんやろ」
『いや絶対そうやって。前より甘やかされてる自覚あるもん』
「Aがかわいいからちゃう？」
『ほらぁ。すぐかわいいって言うぅ』
「思ってることはちゃんと言わなあかんなって学んでん」
こないだの喧嘩で痛いほど分かった。思ってることはちゃんと口に出して伝えなあかんってこと。思ってるだけじゃあかんってこと。
たった数日やったけど、隣にAがおれへんのが苦しくて寂しくてたまらんかった。物理的な距離とかじゃなくて、心の距離が遠くなったのが辛かった。いつの間にかこんなにも大切で愛しくて大事な子になってたんやなって実感した。まあ元々ベタ惚れやったけど。
『ん？』
「Aは知らんくていいよ」
『ひゃっ！また鳴った〜！これいつまで続くん〜！』
「あと1時間ぐらいは続くみたいやで、ほれ」
Aの背中越しに弄るスマホで天気予報アプリの雨雲レーダーを開く。アプリにはこの辺一帯の雷雨はあと1時間程続くと表示されていた。
体を少し離してAに画面を見せると、真っ赤になった目は再び涙で水分を含み、そのまま俺の方を見上げた。それ無意識でやってるん？うそやろ？あざとすぎん？
『誠也くん鳴り止むまでは隣おってな？絶対どこも行ったあかんで？』
「鳴り止むまででいいん？(笑)」
『………今日はずっと一緒にいてください』
「ん。よく言えました。ずっと一緒におったるしずっとハグしといたる」
『あと、あのー、そのー、』
「なんやねん」
『……しゃあないから今日だけは一緒にお風呂入ってあげてもいいよ』
「誘ってるん？(笑)」
『そうじゃないでしょ！もういいもん。今日はお風呂入らんもん。明日の朝1人で入るもん』
「嘘やって(笑)」
『変なことせんといてや！絶対やで！』
「変なことってなんやろな〜わからへんな〜」
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てと(プロフ) - 大変失礼致しました。設定変更させて頂きました。ご指摘下さった方々ありがとうございました。 (2022年10月22日 14時) (
レス) id: c558a54b1b (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑雲 - オ.リ.フ.ラ立ってます、、！外さないと違反になってしまいますよ〜^^; (2022年10月22日 12時) (レス) id: 375c64130e (このIDを非表示/違反報告)
オシヒカリ(プロフ) - オリ/フラ立ってますよ… (2022年10月22日 10時) (レス) id: dcc6542c5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てと | 作成日時：2022年10月22日 2時
