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仕事との兼ね合いをみて、私は状況の許す限り、飛貴の学校行事に両親の代わりとして出席してきた。
それまで男子校になんてもちろん足を踏み入れたことはなかったから、初めの頃は文化祭にも合唱コンクールにも瑞稀についてきてもらったものだ。
もっとも瑞稀はすぐにふらふら他の模擬店へ行ってしまうし、歌唱中は隣の席でずっと爆睡している始末で、正直、一緒に来てもらう意味はあまり見出せなかった。
今日は仕事を数時間だけ早く上がらせてもらい、三者面談のため高校を訪れている。
担任の先生から、「飛貴くんは、いつも明るくて元気なクラスのムードメーカーですね。誰にでも分け隔てなく優しい、本当に素晴らしいお子さんだと思います」というお褒めの言葉を頂き、私は大いに恐縮して頭を下げた。
「先生、そんなに褒められると照れちゃいまーす！」と、隣で飛貴は全く照れた素振りもなしにケラケラ笑っている。
成績にも問題はなく、このままいけば第一志望の法学部に内部進学できるであろうとのことだった。中学受験の頃から、飛貴は弁護士志望だ。
ほっと胸を撫で下ろしながら教室から出ると、廊下で那須くんと龍我ちゃんが待っていた。
「Aちゃーん、久しぶり！」
龍我ちゃんが抱き着いてくる。
「おい龍我、さくちゃんに見つかったら、１週間口きいてもらえなくなるぞ」那須くんが龍我ちゃんの長い脚を引っ張って、私から引き剥がした。
「さくちゃんは理系クラスだから、この階にはいないもんねー」
龍我ちゃんは柔らかそうなほっぺたを膨らませ、きゅるきゅるした目であっかんべーをする。
スタイルはさくちゃんに匹敵するほど良いけれど、とても同い年には見えなかった。たぶん、どちらも年相応とはいえないのだろう。
那須くんは龍我ちゃんを見ながら、疲れ果てたような表情で溜息をつく。
この子はこの子で17歳に見えないと思った。大手商社に勤めていそうなイケメンリーマンのごとき風格がある。
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真澄(プロフ) - みおさん» 大ファンだなんて嬉しいです！これからも頑張って書いていくのでよろしくお願いします！！ (2022年6月10日 16時) (
レス) id: 1390cae94a (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 真澄さん、もう大ファンです！odi et amoといい、もう！作風好きすぎます！涙 (2022年6月7日 18時) (レス) @page37 id: a084972b78 (このIDを非表示/違反報告)
真澄(プロフ) - あーるさん。コメントありがとうございます。どうか優斗の活躍を見届けてあげてください！今後も感想などお待ちしております！ (2020年10月8日 20時) (レス) id: 4d011ee698 (このIDを非表示/違反報告)
あーる - 初コメです！優斗くん、、、なんでいい子なんだろう涙出そうになりました（ ; ; ） (2020年10月7日 23時) (レス) id: f659d4fa7b (このIDを非表示/違反報告)
真澄(プロフ) - 乃愛さん。コメントありがとうございます。ここからゆうぴの見せ所になる予定なので、引き続き楽しみに読んで頂けたら嬉しいです！ (2020年10月7日 21時) (レス) id: 4d011ee698 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真澄
| 作者ホームページ：https://twitter.com/masumi_chu
作成日時：2020年9月12日 11時
