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私は咄嗟に彼の名前を呼び、制服の裾を掴んだ。
「彼女はそんな人じゃありません。今の言葉、取り消してください」
さくちゃんは正面から警官を睨んでいた。白目がちの鋭い瞳が強く光っている。
私も、おそらく警官も、彼がなぜ急にこんな態度を取り始めたのか分からなくて、困惑していた。
顔が整っている分、こういう表情になると尋常ではない凄みがある。
まっすぐな視線に射すくめられた警官は、まるで蛇に睨まれた蛙のように、身じろぎできなくなっていた。
私は一度息を吸うと、意を決して、さくちゃんの前に割って入った。
そして、警官に向かい深く頭を下げる。
「……失礼なことを申し上げて、大変申し訳ございません。私が寄り道せず、すぐに連れ帰るべきでした。私が今から責任を持って、彼を家まで送り届けます」
「Aちゃん」というさくちゃんの慌てた声が背後から聞こえた。
私は振り返ることなく言葉を続けた。「ですから、彼の親御さんや学校に連絡するのは、どうか見逃して頂けないでしょうか。よろしくお願い致します」
警官は我に返ったような表情になって、ばつが悪そうに顎を掻いた。
「……まあ、こちらの仕事は、彼みたいなタイプを補導することじゃないから。あなたがきちんと送り届けてくださるなら、問題にするつもりはありませんよ」
スーパーの入口から、もう１人の警官が出てきた。
「今後は気を付けてくださいね」
警官は私にそう言い残すと、さくちゃんの学生証と私の免許証を手渡す。そしてもう１人の警官と合流し、繁華街の方向へ立ち去っていった。
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真澄(プロフ) - みおさん» 大ファンだなんて嬉しいです！これからも頑張って書いていくのでよろしくお願いします！！ (2022年6月10日 16時) (
レス) id: 1390cae94a (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 真澄さん、もう大ファンです！odi et amoといい、もう！作風好きすぎます！涙 (2022年6月7日 18時) (レス) @page37 id: a084972b78 (このIDを非表示/違反報告)
真澄(プロフ) - あーるさん。コメントありがとうございます。どうか優斗の活躍を見届けてあげてください！今後も感想などお待ちしております！ (2020年10月8日 20時) (レス) id: 4d011ee698 (このIDを非表示/違反報告)
あーる - 初コメです！優斗くん、、、なんでいい子なんだろう涙出そうになりました（ ; ; ） (2020年10月7日 23時) (レス) id: f659d4fa7b (このIDを非表示/違反報告)
真澄(プロフ) - 乃愛さん。コメントありがとうございます。ここからゆうぴの見せ所になる予定なので、引き続き楽しみに読んで頂けたら嬉しいです！ (2020年10月7日 21時) (レス) id: 4d011ee698 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真澄
| 作者ホームページ：https://twitter.com/masumi_chu
作成日時：2020年9月12日 11時
