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リュックを長机に放り投げ、財布片手に購買へ駆け出す。階段を降りている途中でらんちゃんと鉢合わせた。
「あ、Aちゃん」
「いいところにっ」
手にラッピングされたクッキーを抱えるらんちゃん。最近はわたし達以外のクラスメイトにもお菓子を配り始めたそうで、ラッピングにも精を出している。赤いリボンが光る袋に包まれた今日のクッキーは、真ん中にリボンと同じく赤いジャムが見える。うう絶対美味しい。でもそれより！
「かくかくしかじかです。そのクッキーを早急に総統へ」
「ああ、月末近いしね。やることいっぱいあったんじゃない」
「意外と落ち着いている」
「たまに燃料切れ起こすんだよ。常備してたのなくなったのかな」
今から行くつもりだったし渡しとくよ、と言うらんちゃんと別れて数秒、購買へ辿り着く。うちの学校の購買はコンビニと併設していて品揃えが豊富なのがちょっとした自慢だったりするのだが、もしかしてこれもぐるちゃん先輩がやったのかな。
お菓子の棚周辺で数分悩んだ末色々買い込んだわたしは、生徒会室への道を早歩きで急ぐ。
ちょうど職員室の前を通ったとき、扉から出てくるゾンビのようなトントン先輩とまんちゃん先輩に会った。
「……生きてる？」
「死んどる」「生きてへん」
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透明子 - シケさん» ありがとうございます！楽しんでいただけて嬉しいです！ (2018年10月17日 0時) (
レス) id: 338f066e9c (このIDを非表示/違反報告)
シケ - 面白いです (2018年10月14日 17時) (レス) id: cfbdc17c2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：透明子 | 作成日時：2018年9月1日 11時
