岡崎に春の予感？！[続編] (ページ2)

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エピソード５０ページ2

としみつside

みんなにA捕獲～。とだけ連絡すると

虫眼鏡【東海オンエア】良かった。気をつけて戻ってきて。

と虫さんだけが反応してくれた。
きっとみんなまだ探しているんだろう。

と「なぁ。A。」

A「なに？としくん。」

と「これだけは言っとくけど、みんなお前のこと心配してきっと今も探してる。連絡はしたけど反応ねぇってことはきっとそう。だから、帰ったらちゃんと謝れよ？みんなにも。」

A「え。そんな私のことを……。」

と「私のこととか言うな！謝んねぇのか？」

A「あ、謝ります！」

と「よし(笑)じゃあ、少し急ぎめで帰るげぇ。」

少し俺が足を早めると、小さな歩幅ながらも必死にちょこちょこ付いてくるA。
わかってる。
こいつが俺のことを思っていないことくらい。
でも、まだ好きでいたっていいだろ？
さすがにイケメンが相手じゃこんな俺が叶わないのくらい知っているからな。

A「としくん。」

と「な、なんだよ！」

A「もっと、早くとしくんの気持ちに気づけてたら。もっと良さに早く気づけてたら。私としくんのこと好きになってたかもしれない。」

と「え？」

A「ごめんね。女子高生のくせに。あざといでしょ？でも、ほんとにそう思ってるよ。としくんは私の知らないことだらけで、早く打ち解けられたのがたまたまりょうくんであってりょうくんの魅力に惹かれた。もし、りょうくんと同じ感じに進めてたらどうなってたかわからないや(笑)」

と「んだよそれ(笑)」

その場を笑って誤魔化したけど、心の中ではショックでしかなかった。

あぁ。そうだよ。A。
確かにお前はあざといよ。
諦めようとしてる男をまた惚れさせる能力を持ち合わせてるんだからな。
でも、覚えとけよ。
俺がいる限りはもう絶対に泣かせたりなんてしない。