王子の救いの手 Ren.N 〜番外編〜 (ページ9)

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Last Test ページ9

｢ではテスト範囲表配ります｣

受験生の私達は受験勉強に精を注いでいるものの

気がついたら学年末テストが2週間後に迫っていた

つまり、中学校生活で最後のテストだ

今までこれに囚われてきたけど、

最後となるとやっぱ燃えるよね

ちょっと、底力出しちゃいますか笑

廉｢最後こそ奪わんと…！｣

こちらにも燃えている方が約1名

私に対抗心を燃やしていらっしゃる

こりゃ結構勉強しなきゃやばいな

早く帰って勉強しよ

｢頑張ってくださーい｣

廉にすれ違いざまにそう言って帰ろうとすると

廉｢なにが頑張ってや
随分余裕やな見下してるんか！｣

手首を掴まれて引き止められた

その瞬間に激しくなる鼓動

掴まれたとこが燃えるように熱い

いや、見下してないけど

廉｢罰として今回も勉強会な｣

何それ…

ご褒美じゃん…

｢しょうがないなぁ
やってあげるよ｣

ほんと、可愛くないよなぁ

こんな返事しかできない自分に落ち込む

廉｢じゃ、次の土曜日空いてる？｣

｢ん、空いてるよ｣

廉｢じゃあ土曜日の1時からで
迎えに行くわ｣

いつも迎えにきてくれるんだよね

｢了解
···いつもありがと｣

廉｢なんや、今日はやけに素直やな笑｣

｢いつもですー！｣

廉｢はいはい笑
じゃな｣

なんか適当にあしらわれた感が凄いんだけど

まぁいっか

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