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今日は満月のようで、夜空はいつもより明るく感じる。
月綺麗やな。
光「廉ってさ、ブンゴウ好き？」
そんなことを考えていると、光が急にそんなことを言い出した。
ブンゴウ？
光「ん、純文学とかの文豪。」
あー。それのことか。
「唐突やな。まぁ俺国語苦手やし有名な人数人知ってる程度やわ。」
作品やって、蜘蛛の糸とか走れメロスとか教科書に載ってるような有名どころしか読んだことない。
光「私さ、文豪が好きなんだよね。」
「純文学、とかじゃなくて文豪なん？」
珍しい気がせんでもないな。笑
光「うん。文豪たちって壮大な人生を歩んでるというか面白いんだよね。」
「もちろん作品も沢山読んでるし。」
そーなんや。
「なら光は文系かー。」
光「いや、そういう訳ではないんだけどね。
得意科目は数学、苦手科目は国語ですから笑」
なんか複雑やな。笑
でも、俺と似てるからそこは嬉しいかも。
俺も得意科目は数学やし。
「オススメの文豪は？」
光との話を途切れさせたくなくて質問を続ける。
光「んー、やっぱり太宰治かなぁ。」
それくらいなら俺も知ってるな。
「なんで？」
光「いやー人間関係がね、太宰治って最後愛人と心中してるから。そういうドロドロしてるのが面白い。」
面白い、？
ドロドロした人間関係が好きとか……
「もしかして光って案外ドS？」
光「え！？なんでそうなるの！？」
いや、もっとほわほわしてる雰囲気やったから。
もしや、これはホラー映画もいける感じか？
うわ、それやとお家デートでの俺の妄想が、、
あのなんともベタなホラー映画を光が怖がって俺に抱きついてくるという展開が、、
出来なくなってしまう……！
光「えっと…廉？大丈夫？」
その声が1人自分の世界観にハマっていた俺を現実に戻した。
「あ、ごめん。えーっと、何やったっけ？」
光「もうっ。何をそんなに考え込んでたのよ笑」
あー…これは言えんな。
光「あ、私がドSだと思って謎の妄想でもしてた？笑」
……半分合ってるやん、笑
「どうやろな〜」
光「え、怖い。何か変なイメージついちゃった？」
「大丈夫やって。笑」
今度は光が1人で何やらブツブツ呟いてるわ笑
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作者名：コットンP | 作成日時：2021年12月9日 18時
