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外へ出てみるとまだ雨は降り続いていた。
傘ささなきゃ。
廉「なぁ、光。その、傘、入れてくれへん？」
……え？
「傘持ってるんじゃないの？」
確か2本持ってるからって三神に貸したんだよね？
廉「いや、実は1本しか持っとらんくて。」
それは……カッコつけたかったって解釈でいいのかな？
「しょうがないなぁ。じゃあ私の折りたたみ貸すよ。」
そうしてカバンの中から折りたたみを出そうとすると、
廉「待って。」
カバンを開けようとしていた私の手首を掴まれて、
廉「そうやなくて、相合傘しよ？」
耳元でそう囁いてきた。
「ばばばばか！」
囁かれた耳がくすぐったくて耳を押さえながらそう言うと、
廉「なんか"ば"が多いな笑
さっきの仕返しや！」
な、なんだと！
というかあれは私じゃなくて奈那ちゃんが言ったんだってば！
廉「もう、ええから行こ。」
あたふたしてる私の手から傘を奪って自分で差し、こっちを手招きしてる。
廉「早く入んないと置いてくでー」
「いや、それ私のなんだけど！」
小走りで近づいて差された傘の中に入る。
なんか、相合傘って1つの傘に入ろうとするわけだからいつもより距離近づくよね。
それでたまに袖が触れ合ったりもするから心拍数も上がる。
とにかくドキドキするってこと。
廉「なんか相合傘ってええよなー。距離近くなるし。」
「あはは、だね笑」
廉「何笑っとるんや！」
「なんでもない。」
いや、同じこと考えてたって思うとなんか笑いが止まらなくて笑
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作者名：コットンP | 作成日時：2021年12月9日 18時
