相合傘 ページ37
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生徒会は忙しい。
ここ一週間は放課後残って仕事をしている。
受験生の身としてはちょっと、いや大分大変よ。
廉「うおっ。雨や！雨降ってきたで！」
廉の声で窓の外を見てみると大ぶりの雨。
この時期だから恐らく夕立だろう。
天気予報でも雨降るかもって言ってたし。
なんだか憂鬱な気分になってしまう。
三神「マジかよ！？俺傘持ってきてないんだけど。」
奈那「あーあ笑
折りたたみは常備でしょ笑」
久しぶりの登場、会計と書記のお2人。
私も折りたたみ傘持ってて良かった。こんな中濡れて帰るのはごめんだよ。
三神「うわっ。廉は？持ってんの？」
廉「まぁな。傘は持っとる。三神、俺2本持っとるから貸そうか？」
え、嘘でしょ？傘を2本持っているだと？
ありえない。だって大きい傘持ってなかったもん。
折りたたみ2本持ってる人なんてそうそういないでしょ。
三神「マジか！？神じゃん。廉マジありがと！」
なんか違和感は否めないけど。皆濡れなくて済むならなんでもいっか。
奈那「なんか意外。廉って結構しっかりしてるんだね。」
廉「おいっ。意外ってなんや。当たり前やろ。」
出た、ナルシスト笑
奈那「ところで光ちゃんは？」
あー私ね。実は、、
「私も2本持ってきたんだよね。」
ほら、いつも折りたたみは常備だし、雨降るかもって思ってたから大きい傘も持ってきたし。
奈那「うわっ、流石だわ。光ちゃんには勝てないね笑」
「ありがと？笑」
廉の時は全然褒めなかったのに褒めるから、廉どんな顔してるかなって思って廉の方を見てみると、
なぜか眉間にシワが寄ってた笑
「おーい、どうしたの？」
私が覗き込んだからか、
廉「うぉっっ！」
すっごい驚いて飛び跳ねてた笑
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作者名：コットンP | 作成日時：2021年12月9日 18時
