FIRST DATE 廉side ページ20
廉side
テスト返しの日、光にお願いした"ショッピング付き合って"という約束。
なんだかんだ受験で忙しくて行けてなくて
合格発表の3日後、やっっと行けることになった。
晴れて光が彼女になったわけやし、
初デートや！！
2人でこうやって出かけることは初めてやから自然と気合いが入っている。
前日から楽しみすぎて朝の6時に起きてしっかり髪をセットしてきた。
そして、集合場所に着いたのは約束の40分前。
さすがに早すぎたわ笑
でも、待っている時間も悪くない。
俺、結構せっかちな性格やったはずなのにな笑
そんな感じで壁にもたれかかって待っていたら、
光｢·····っ廉！お待たせ！待ったよね？｣
小走りであちらからやってきた光。
どうやら俺を見つけて走って来たようだけどまだ時間まで10分はあるからな？
ほんと、こういうとこちゃんとしてるよな。
｢全然待ってないで。今来たとこ。｣
光｢ほんと？でも、廉なんか寒そうだよ？｣
もう3月とはいえ、まだ風はひんやりしている。
外で待っていたから少し冷えてしまった。
｢やったら、光が手あっためてや。｣
そう言って光の手を取って歩き出した。
案の定、光は耳を真っ赤にしている。
風、さんきゅ！
｢なーに照れてるのっ？笑｣
光｢いやっ·····照れてないっ//
ちょっと急だったからびっくりしただけ！｣
｢じゃ、嫌じゃないってことやな。
今日1日はこれで行こか。｣
光｢え！？｣
これは俺のご褒美なんやから譲らんで！笑
｢そういや、今日の光、いつもよりかわいいな｣
そう言うと、今度は口をパクパクさせてあわあわしている。
と思ったら
光｢·····ありがと。楽しみだったから気合い入っちゃった笑
それに、廉がかっこいいから隣に並べるくらいにはしておかないと。｣
どさくさに紛れて爆弾落としてきた。
なにそれ、可愛すぎやん。
たぶん今俺の耳真っ赤やろうな。
光｢ふふ、なーに照れてるのっ？｣
目を向けると光が悪戯な笑みを浮かべていた。
光｢ほら、電車来ちゃうよ！行こ！｣
さっきとは反対に光を手を引かれて駅の構内へと入っていった。
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作者名：コットンP | 作成日時：2021年12月9日 18時
