王子の救いの手 Ren.N 〜番外編〜 (ページ18)

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神side

でも伝える、とは言ったものの

光は廉の事が好きだって知ってるし、

俺のせいで悩ませるだなんてことはしたくない

そこで、俺はある賭けに出た

まぁ賭けって言うほどではないけど

伝われば良いし、伝わらなかったらそれが運命なんだなって受け入れるだけ

さっそく俺は光にメールを送った

LINEじゃなくてね

光へ

すごいなーっていっつも思ってる、光のこと
きっと、俺が光を越すことなんて出来ない
だってなんでも器用にこなすし、でも最近は
つらい顔一切見せないよな
たまには俺のことも頼れよ！

ずっと応援してる

勇太より

これ、気づくかな

でも光は頭良いし、細かい事に気が付くから分かるか笑

しかもメールを送ること自体ないし

あ、でも光は鈍感だから気づかないなんてこともありえるかも

なんて1人で考えて自然と笑みがこぼれる

そんなことを考えていたら、ピコンっと着信を知らせる音が鳴った

見てみると、光から返信が来ていた

勇太へ

あれ何よ！急にメールなんて
りかいするの時間かかったんだから！でも、ただ
がんばれ！って言われるよりも嬉しかった
とっても遠回りな感じがさ、勇太らしいよね
うーん、伝えにくいや、電話の方がいい！笑

私もずっと応援してるから

光より

ああ、伝わってたんだ

と思ったら電話が鳴った

光 "勇太！久しぶり！"

｢いや、今日あったばっかじゃん笑｣

光 "まぁそんなことはどうでもいいんだよ"

どうでもいいって笑

光 "･･･ありがとね、メール。嬉しかった
　でも、こめん･･･"

｢なに謝ってるんだよ。分かってるから
　俺の方こそ急にメールってびっくりしただろ？｣

光 "まぁそりゃそうだ
　でも勇太ってロマンチストだよね、見かけによ
　らず"

｢そうか？笑
　それ光もだろ｣

光 "いやー私そんなに女子っぽくないから笑"

｢いや、しっかり女子だろ･･･笑
　あ、ごめん、これから出かけるからもう切るな｣

光 "おけ、じゃあね〜"

本当は出かける予定なんてない

気持ち伝えて一区切りつけるか言っときながらいざ失恋するとやっぱり辛い。

もう途中で泣きそうになって

でも光にそんな姿見せたくなかったから。

俺の精一杯の強がり

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