王子の救いの手 Ren.N (ページ49)

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forty nine ページ49

中学校に入学して、初めて定期テストというものを経験した

それから"1位"という檻に閉じ込められたみたいに私の心を支配し続けた

そして、私の心も潰えそうになっていた時に廉とよく話すようになったんだ

一緒に勉強したりして知らず知らずのうちに励まされていった

"努力してるんだよな"

こう言われた時は本当に嬉しかった

そして、花火大会

勉強のことなんて忘れて楽しめた

来年も一緒に行きたいって言われた時は心がキュッてなったんだよね

ちょっと自惚れていいのかな？とか思っちゃってた笑

あとは体育祭かな

ハチマキはドキドキしたよね笑

そういえばあの時のお題結局なんだったんだろう

そして、受験

ほんとに大変だった

でも廉と一緒に勉強して、同じ高校行くって凄い気合い入ってたから人生で1番頑張ったと思う

その後の告白は一生忘れないだろうな笑

だって凄いロマンティックじゃない？

私は幸せ者だ！って世界中に言いふらしたかった笑

振り返って見れば分かるけど、私の中学校生活、ほぼ廉がいたからこそだった気がする

これから高校に入ってからもその先もまだまだ辛いこととかいっぱいあると思う

その時、廉の隣にいれたらいいな

廉が私の心を救ってくれたみたいに、私も廉を救いたい

廉という王子が救いの手を差し伸べてくれたように

｢王子の救いの手｣ Fin