王子の救いの手 Ren.N (ページ28)

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twenty eight ページ28

『それでは、100m走を始めます』

来ちゃったよ、私の番

運動が苦手な私は1番簡単で楽な100m走にした

でも100mも走んなきゃいけないのかぁ

彩｢光！頑張って！｣

入場門に向かう前に彩に凄い応援されたけど、

ごめんなさい、勝てる気しません泣

ため息をつきながら入場門に向かっていると

廉｢お、光！頑張ってな！｣

すれ違いざまにそう言われた

え！ちょっと！返事も言えないじゃん！

振り返ってももう廉の姿は見えなかった

でも、ちょっと元気でたよ

『よーい！ドン！』

合図と共に一斉にスタートした

頭にはさっきの“頑張ってな”という声が響いていた

そして気がついたら1位でゴールしていた

･･･え？1位？

何かの間違いじゃない？

でも、ちゃんと1位だった

え、私すご！

廉が応援してくれたからかな笑

でも、クラスに貢献できてよかった！

初めて体育祭楽しいって思ったかも笑

彩｢光ー！すごーい！1位じゃん！｣

｢うん笑なんかね、取れた笑｣

彩｢凄いよ！あー私もリレー頑張んなきゃなぁ｣

｢そうだよ！頑張って！｣

彩｢あ、次借り物じゃん
永瀬出るよ｣

ほんとだ

でもなんで廉借り物なんだろ

あれって運じゃん

彩｢えぇ！光！
なんか永瀬こっち来てない？？｣

え、こっち来てる？

あっ！ほんとだ！

どうしたんだろ？

廉｢光！！！｣

はい？私？