検索窓
今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:81,249 hit

◇Story.4 ページ4












あ「何でいるの。」



















缶コーヒー片手に校門に寄りかかる形でいた

宏太はそんな私の質問は無視して、









大貴の自転車に手をかけると

“5秒以内に降りないと職員室連行するぞ”

と大人の権力を振りかざした。
























あ「自分だって高校生の時してたくせに。」


















宏太「あのねぇ、俺は交通ルールと法律は

最低限守ってるっつーの。

この子が迷惑かけちゃってごめんね。

えーっと……」



















大貴「有岡大貴です。というか……

俺から誘ったんで本当すみませんでした。

Aも……何かごめん。」



















あ「あ、ちょっ……」


















バイバイ、何て挨拶する暇もない。








大貴は頭を下げると、颯爽と自転車をこいで

反対方向へと消えて行って








残された私はどうしたらいいか分からない。



















あ「親みたい!」



















何てただ文句を言うことしかできなくて

ほら、またその文句も流されるの。








歩き出したこの人、私の大好きな人は家の方向が

同じだから、ちょこちょこついていくしかなくて。









一定の距離を保ちながら私も歩き出すと

急に足を止めて振り返った。


















宏太「ちょっと残ってるからコーヒーでも飲むか?」


















小さい頃、何度も宏太と半分個しているから

今更、間接キスなんかでときめく関係ではなくて。









私がコーヒー飲めないのを知っているくせに……

差し出してくるから、









キッと睨みつけると、コーヒーを私に握らせた。



















宏太「それ全部飲んだら

甘いシュークリーム買ってあげるから。」



















そんなんで私の機嫌を直そうだなんて

本当に私のことを完全に子ども扱い。



















あ「別に……シュークリームなんていらないもん。」



















私だって、少しは成長しているんだよ。

会わない間に少しずつ大人への階段を昇っている。









そう見せつけたくて、大っ嫌いなコーヒーを

一気に飲み干して空き缶を宏太に押し付けた。









◇Story.5→←◇Story.3



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (280 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
138人がお気に入り
設定タグ:おんぷ , 名前変換 , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:おんぷ♪ | 作成日時:2014年9月6日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。