ＧＥＮＥの女の子PART8

ゆっくりと ページ35

GENE高生放送前

「ん〜」

楽屋で一人でぼんやりとしている嶺亜にメンバーは首を傾げる

いつもなら、構って貰おうと誰かの側にいるのに

最近は、一人でぼんやりとしている事が多い



涼太「嶺亜……………………おいで」


「ん〜ん」

涼太が呼ぶと、困ったような泣きそうな顔をして横に首を降る

涼太からそっと嶺亜に近づく

涼太は何となく嶺亜の不安定さに気がついていて



涼太「……………………嶺亜、明日で18歳だね」



「……………………うん」

俯いている嶺亜を抱き抱え

高い高いする

驚いて目を丸くしている嶺亜に笑いかける


涼太「一つずつ大人になるけど……………………嶺亜は、嶺亜のペースで大人になれば良いんだよ？」

「私のペース？」

涼太「そう……………………だから、不安になる事はないし……………………甘えたいときに甘えて良いんだよ？」

嶺亜は、頑張りすぎなんだから……………………

その一言はあえて言わないで


嶺亜を下ろしてから、頭を撫でてやる

涼太「ゆっくり大人になれば良いよ」


そう笑いかければ、安心したように頷いてくれた

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