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光のせい ページ10

「性格…だいぶ変わったよね」


「だろうね」






あれから結構話してだいぶ敬語も取れた。




もう遅いし世話になるのは悪いから、という理由で佐野くんたちは帰った。






「お母さん、元気?」


「うん。変わらず」



「……そっか」




AくんもBくんも佐野くん達が帰ったあとに起きて、帰っていった。



Aくんに関しては心配だったけど、本人がこれ以上迷惑かけるのは…って。



Bくんもついてくれるみたいだったから帰した。




「じゃ、俺も帰るわ。…また今度遊ぼうな!」




もう暗くなった住宅街とは対象的な幼馴染みを見送る。



いつだって、彼はその明るさを損なわない。



それにずっと私は憧れている。




「眩しいね、やっぱり」





その金髪と背中が見えなくなるまで、見送ってから家に入った。









 









 









 




連絡先を交換して最初の連絡は、それから数日後のことだった。







「はい、渡多です」




「おう、ドラケンだ。」






「うん」



「今日の夜空いてるか?空いてなくても空けとけ。
 場所は後で送っとく」



「うん、分か……」




「うん」と言った瞬間に切れてしまった。


携帯の奥からは規則的に、無機質な機械音が流れている。









いやもしかしたら大事な用なのかもしれない。




「夜…夜か……」








 







 





龍宮寺くんに指定された場所に向かう。





「武蔵神社は………っと」




広い駐車場を眺めながら鳥居の下まで歩く。



生温い風が頬を掠め鳥居を吹き抜けるのを感じて、まだ残る夏の暑さを知らしめている。





夜の神社だとかはあまり来たことがないから、これはこれで新鮮味があって少し面白い。







気持ちに浸って、階段の一番上に座っているとバイクの排気音が遠くに聞こえ始めた。




すると、あっという間に駐車場は改造された様々な機種のバイクで埋め尽くされて、暗かった神社を明るく照らす。






「……もしかしなくてもこれ、来るとこ間違えたかな」




黒い部屋着の圧倒的場違い感が、一気に疎外感を強めている。



でも、確かに龍宮寺くんにここに呼び出されたワケで。


…いやそもそも、私はなんの為にここに呼び出されたんだろうか。
なにゆえ。







まあ、でも黒い部屋着は暗い神社によく溶けこむので。
…要するに、バイクの照明に照された私はどこから見ても浮き彫りということで。







 




「あ”? テメー何見てンだよ」




つまりはそういうこと。

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ジヘイ(プロフ) - 怜さん» ありがとうございます……!!更新頑張らせて頂きます!!! (2021年10月15日 20時) (レス) id: 2c04bafbb6 (このIDを非表示/違反報告)
- 好きです(((更新お待ちしています!! (2021年10月14日 21時) (レス) @page41 id: 7d04816b57 (このIDを非表示/違反報告)
ジヘイ(プロフ) - ごりらさん» ヴッッッありがとうございます……!!応援に報いることができるように頑張ります!!! (2021年9月20日 15時) (レス) id: 2c04bafbb6 (このIDを非表示/違反報告)
ごりら(プロフ) - え??めっちゃ好きです…タイプ…。応援してます!! (2021年9月19日 18時) (レス) id: 0c5c330aa8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ジヘイ | 作成日時:2021年9月10日 10時

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