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仕方ないので ページ9

「え…、…………A? これ……」






声のした方を振り返ると、武道を始め、佐野くんや龍宮寺くんがこぞって様子を見ていた。




武道が狼狽えながら指を差しているのはいつの間にか転がっている、さっきAくんにたかって暴力行為を働いていた高校生くらいの不良たち。







幸い、息はあって気絶しているだけみたいだった。




「お前がこれやったのか」




龍宮寺くんが珍しいものを見るような、意外そうな顔をする。




いや絶対思ってる通りのことじゃないよ。





「いや、自滅……した
 あくまでそれを誘導しただけであって決して、自ら手を下してはないです違います」




必死に弁解をする。


でも話したことに嘘偽りはない。





手を汚したくないから、私は。







「とりあえず、Aくんの手当てをしてBくんを休ませてあげたいので、自宅に行きます
 聞きたいことたくさんあると思うから」






Bくんにも頼んでAくんを運ぶ。


こう、両側からAくんの腕を肩に回して運ぶ感じの。







「やるねAっち〜」



「ちがいます」






隣にいる佐野くんに背中を軽く叩かれながら家に帰った。








 









 









 









「あ、携帯ありがとう……………ございます」





龍宮寺くんから携帯を受け取る。



因みにAくんとBくんは寝た。疲れてたのもあるから。





余っていた布団を貸し出している。







「あ、俺登録してないや」



貸してー。とハーゲンダ○ツを食べながら言う佐野くんに携帯を渡す。






少しの間流れた沈黙で、最初に口を開いたのは武道だった。





「そういえば、Aって、なんでボスって呼ばれてんの……?」



「いい質問だね、タケミチ。
 それを簡潔にいうと、『殴られたから殴り返したら慕われた。』んだよ」





だってよくあるでしょ、負けたら味方になるやつ。



敗者が勝者に従うのは戦場の常識だって言ってたよ。




私のその答えに吹き出す武道。


もちろんいい意味ではなく。






「やっぱ喧嘩できんじゃん」


「正当防衛なのでノーカウントで」



「平和的な解決じゃなかったな」





「あははは」




笑い方が怖いだとかなんだとか言われて、




そこから怒涛の質疑応答が始まった。

光のせい→←返してくれればそれでいい



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ジヘイ(プロフ) - 怜さん» ありがとうございます……!!更新頑張らせて頂きます!!! (2021年10月15日 20時) (レス) id: 2c04bafbb6 (このIDを非表示/違反報告)
- 好きです(((更新お待ちしています!! (2021年10月14日 21時) (レス) @page41 id: 7d04816b57 (このIDを非表示/違反報告)
ジヘイ(プロフ) - ごりらさん» ヴッッッありがとうございます……!!応援に報いることができるように頑張ります!!! (2021年9月20日 15時) (レス) id: 2c04bafbb6 (このIDを非表示/違反報告)
ごりら(プロフ) - え??めっちゃ好きです…タイプ…。応援してます!! (2021年9月19日 18時) (レス) id: 0c5c330aa8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ジヘイ | 作成日時:2021年9月10日 10時

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