エンカウント ページ6
「じゃーん。俺らのダチのタケミっち」
「…………。」
「どうした?お前ら見つめあって」
佐野くんに連れてこられたところにいたのはどう見ても武道。
小学校の頃と髪の毛はだいぶ変わっているけど、顔は武道のまんま。
「タケミチ。」
「…え、もしかしてA?」
多少、低くなってても変わらない声の雰囲気に思わず嬉しくなる。
「タケミチ!タケミチ。久しぶりだね、息災だった?
3年…2年振りくらい?髪の毛染めたんだ」
「久しぶりだな! すげぇ印象変わったな、声聞くまで分かんなかったわ。
A、髪…切ったんだな」
少し痛々しい顔を見せた幼馴染みに、気にしなくていいんだよ。と笑いかける。
「あっはは、言葉の通り切り捨てたんだ」
「二人で楽しそうな所悪いんだけどよ、お前ら顔見知りか?」
ここで、ついつい柄にもなく はしゃいでしまったことを悔いる。
流れに取り残されるのは、ちょっとあれだよね、申し訳ない。
「Aとは、小学校が同じで幼馴染み兼ダチっす」
「へー。じゃあ、タケミっちのダチなら俺のダチでもあるよね。
よろしくAっち」
「おー、よろしくなAっち」
「すごい距離感詰めてく…ますね」
この距離感の詰め方はなんか、既視感を覚える。
「タケミっち〜。Aの敬語ってどうやったら取れんの?
何回言っても取れねーんだけど」
「あ〜…慣れてくれれば徐々に取れるっスよ、礼儀正しいんで慣れるまでちょっと時間掛かりますけど」
苦笑いをしながら心の中で合掌をする。
武道のご友人であればきっと信じるに値する人間性の持ち主だろうと信じている。
ので、慣れるまでは暫し待っていてほしいなー。とは思う。
気づけば日が傾いていた。
「タケミチ。番号交換しよ、何かあった時のために」
そう、私が武道に切り出すと佐野くんと龍宮寺さんもこっちに寄ってきて『交換しようぜ』って言ってくる。
「どうぞ、週末も、なんなら平日も空いてるから退屈で気が滅入りそうになった時にでも」
「あれA、学校は?」
武道が番号を登録している手を一旦止めて、聞いてくる。
「テストの時だけ行ってるよ。集団生活、合わないし。それに……」
ふと、幼馴染みの視線が私の後ろへ引き付けられる。
それにつられて同じ方向を見る。
B「……ッあ、
その視線の先には、見知った顔の人物がいたんだ。
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ジヘイ(プロフ) - 怜さん» ありがとうございます……!!更新頑張らせて頂きます!!! (2021年10月15日 20時) (レス) id: 2c04bafbb6 (このIDを非表示/違反報告)
怜 - 好きです(((更新お待ちしています!! (2021年10月14日 21時) (レス) @page41 id: 7d04816b57 (このIDを非表示/違反報告)
ジヘイ(プロフ) - ごりらさん» ヴッッッありがとうございます……!!応援に報いることができるように頑張ります!!! (2021年9月20日 15時) (レス) id: 2c04bafbb6 (このIDを非表示/違反報告)
ごりら(プロフ) - え??めっちゃ好きです…タイプ…。応援してます!! (2021年9月19日 18時) (レス) id: 0c5c330aa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ジヘイ | 作成日時:2021年9月10日 10時