圧力はすごい ページ5
靴を履き変え、当分来る予定のない学校の入り口を出る。
「あ、A〜」
家に戻ったら何しようか。とか考えながら歩いていれば先程聞いたばかりの声が耳に入る。
校門の所で佐野くんが手を振っていて、金髪の男性といるのが遠目でも確認できた。
答える代わりに手を振り返す。
「ケンチン、昨日ちらっと話したヤツ」
ケンチン、と呼ばれた男性はよくよく見たら独特なヘアスタイルをしていて、
強烈な印象を受けた。
例えるなら、着ぐるみの中身を初めて見た時並みの印象。
「ケンチンじゃねえ。
お前が…マイキーの言ってた『なんか不思議なヤツ』か。
俺は龍宮寺 堅。通称 ドラケン だ。」
「渡多 Aです、お好きに呼んでください龍宮寺さん」
「………、なんでケンチンの時はすんなり言うの？
俺の時、名字だけだったのに」
不機嫌そうな声で、むすくれた顔を佐野くんがしている。
「その時は名前を聞かれたので…少し、戸惑いまして」
ついでにいえば、先に名乗られてなかったから。というのもあったけどそれは喉に落としておく。
…あと、さらっと流したけど佐野くんからの印象『なんか不思議なヤツ』だったんだ…
「ふーん…。あとさ、なんかよそよそしいから敬語なしね。これ絶対」
「あ、それはちょっと難しい…かも、です」
「おい、マイキーが言ってんだからそうだろ？」
流石、不良って圧をかけるの手慣れてるんだな…やっぱ
「頑張る…ます、はい。徐々に」
「思ったけどお前肝据わってるよな。
俺を見た時もそうだったけどよ、怖がってる素振りもねえし淡々としてんな。
慣れてんのか？」
あー…。と、間抜けな声がつい出てしまう。
もちろん、思い当たる節があるので
「まあ、慣れてるんですかね…」
「また敬語使ってるー。
…つーことはもしかして、割りと喧嘩とかすんの？」
「喧嘩はできないので…うん」
『なーんだ、見た目通りか』と残念そうな声を出すのはなぜ。
そして、この前のは正当防衛。
…そうだよね？
「あ、そうだ。これから俺のダチのとこ行くんだけど、Aも着いて来なよ」
「あー…いや、大丈夫です」
「来るよな？」
両サイドから圧の強い二人に全身で訴えられ、渋々 返事をする。
「(………。今日の夜ご飯どうしようかな…。)」
挟み込むように歩く二人の間でそんなことを考えながらその友達のところへ向かった。
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ジヘイ(プロフ) - 怜さん» ありがとうございます……！！更新頑張らせて頂きます！！！ (2021年10月15日 20時) (
レス) id: 2c04bafbb6 (このIDを非表示/違反報告)
怜 - 好きです(((更新お待ちしています！！ (2021年10月14日 21時) (レス) @page41 id: 7d04816b57 (このIDを非表示/違反報告)
ジヘイ(プロフ) - ごりらさん» ヴッッッありがとうございます……！！応援に報いることができるように頑張ります！！！ (2021年9月20日 15時) (レス) id: 2c04bafbb6 (このIDを非表示/違反報告)
ごりら(プロフ) - え？？めっちゃ好きです…タイプ…。応援してます！！ (2021年9月19日 18時) (レス) id: 0c5c330aa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジヘイ | 作成日時：2021年9月10日 10時
