つかれている ページ36
スイートポテトを焼いている間にささっとお風呂に入った。
でも焼き上がってはいなかったので、ソファーに座ってテレビを点ける。
『_____が本格化、一般市民にも被害が……』
アナウンサー独特の喋りが映像の情報を事細かに伝える。
いつだったか生放送のニュースで女性アナウンサーがメイク直ししてるところ映ってたなぁ…
『__速報です。シチリア犯罪組織 幹部が、先ほど日本の空港で身柄を拘束されました。その幹部は___』
「そろそろ寝ないと」
ちょうどよく焼き上がったスイートポテトの確認だけをしてソファーに寝転がる。
「(今年も、終わっちゃうな……)」
朝になっていた。
カーテン越しに分かる陽射しで起きた。
のではなく、全体的にある体の倦怠感で目が覚めた。
体がいつにも増して重い。
「じ…か」
時間を確認しようと思って上げた顔も、喉から掠れる声も散々なものだった。
熱を出した。
いやそれ以外に無いと思う。
「(絶対…昨日の雨……)」
とりあえずソファーから転がり落ちて地面に這いつくばる。
心なしか頭がふらふらする。
なんとかテーブルに辿り着いて携帯を手探った。
地面につくばったまま電話帳から約束していた人物の名前を探し出す。
文字がぼやけてうまく見えない。
けどたしか『佐野くん』でいれてるからなんとなくでいけるとおもう。
てきとうにそれっぽいものをえらんだ
『___もしもし?』
「ねつ、ある から…きょうの……」
『家か? 鍵開いてるか?』
「あい……て…___」
目の前が次第に暗くなる。
聞こえてくる声も遠くなっていく。
『聞こえてるか? …A?』
『どうしたぁ?』
『俺ちょっと行ってくる』
『面白そうじゃん。俺も着いてこ〜』
気づいたら知らない天井だった。
白くて、起き抜けの私の目にはちょっと痛い。
なんなら喉も少し痛い。
「起きたかよ」
体はまだどうにも動きそうになかったから顔だけ向ける。
意識だけはちゃんと機能していた。
「え”……っは、ごめ思いの外声が……」
「運がよかったな。お前下手したらぽっくりだったぞ」
保護者をしてくれているあの人が傍らに座っていた。
視線を目一杯回して状況を理解しようと頑張る。
「……病院…?」
見慣れたベッドに布団。
淡い青色のカーテン。
よく見慣れていた。
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ジヘイ(プロフ) - 怜さん» ありがとうございます……!!更新頑張らせて頂きます!!! (2021年10月15日 20時) (レス) id: 2c04bafbb6 (このIDを非表示/違反報告)
怜 - 好きです(((更新お待ちしています!! (2021年10月14日 21時) (レス) @page41 id: 7d04816b57 (このIDを非表示/違反報告)
ジヘイ(プロフ) - ごりらさん» ヴッッッありがとうございます……!!応援に報いることができるように頑張ります!!! (2021年9月20日 15時) (レス) id: 2c04bafbb6 (このIDを非表示/違反報告)
ごりら(プロフ) - え??めっちゃ好きです…タイプ…。応援してます!! (2021年9月19日 18時) (レス) id: 0c5c330aa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ジヘイ | 作成日時:2021年9月10日 10時