いるじゃん ページ32
「カクちゃん！！」
「タケミチ！ それにAも、なんでここにいんだ？」
イザナさんの言ってた通り佐野邸の前に見慣れた背中を見つけた。
「焼きいもしようぜ って誘われたから」
「マイキーくんに誘われて」
「要するに食いもんに釣られたってことだな」
「私は普通に呼ばれたけどね」
昼過ぎにインターホンが鳴って迎えが来た。という旨を伝えると二人共笑っていた。
こうやって三人で集まるのは小学校の最初の頃以来だ。
ちょっとどころじゃなくてだいぶ嬉しい。
「カクチョーも食べていけばいいんじゃないかな
イザナさん待ってるんだろうし、手持ち無沙汰でしょ」
「どんな顔して休戦中のチームのトップの家に入ればいいんだよ」
「あ、俺が持ってくるよ」
「話し相手は私が努めるよ」
完璧とも言える流れに鶴蝶が溜め息を吐く。
でも、顔は全然嫌そうじゃなかった。
「はぁ…オマエらなあ。こうしてりゃ全然変わんねぇな」
「Aっち！！ マイキーが探してんぞ！！！」
「そうだね、カクちゃん。」
「んー呼ばれてるからもうみんなで行こう」
武道と鶴蝶の手を掴んで引っ張る。
ほんと、柄にもなくはしゃいでしまう。
「これ怒られたりとかしないかな…」
「オマエ……！ ホンットにそういう所は変わらねぇな！」
心配をしている一人と呆れてる一人を連れていく。
何かあれば全責任は私が請け負おう、幼馴染みのためならもちろん
「あA すぐ消えるなよ！」
ちょうど今、焼き上がりました と言わんばかりの湯気の立つ焼きいもと佐野くんが目に入る。
「タケミっしもすぐ消えるし」
そういう佐野くんは見事なまでの膨れっ面を見せている。
それより焼きいもができているならきっと焼きかぼちゃもできているだろう。
「オマエのカボチャはもう少しかかるぜ！」
できていませんでした。
「焼きいも二つください」
「足りなくねぇか？」
「私はそんなに食べれないのでかぼちゃだけでいいです」
「A〜、俺の焼き芋が食えないの？」
「それ、最近テレビでよく耳に挟むね」
流れるように前に来てそんなことを言われる。パワハラ、ダメ、ゼッタイ。
「タケミチ、これもしかしてだけどよ、」
「全然怒られもしないね…」
「まぁ、イザナも普通に入ってるしな。今更だったのかもしれねぇな」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 60人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ジヘイ(プロフ) - 怜さん» ありがとうございます……！！更新頑張らせて頂きます！！！ (2021年10月15日 20時) (
レス) id: 2c04bafbb6 (このIDを非表示/違反報告)
怜 - 好きです(((更新お待ちしています！！ (2021年10月14日 21時) (レス) @page41 id: 7d04816b57 (このIDを非表示/違反報告)
ジヘイ(プロフ) - ごりらさん» ヴッッッありがとうございます……！！応援に報いることができるように頑張ります！！！ (2021年9月20日 15時) (レス) id: 2c04bafbb6 (このIDを非表示/違反報告)
ごりら(プロフ) - え？？めっちゃ好きです…タイプ…。応援してます！！ (2021年9月19日 18時) (レス) id: 0c5c330aa8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ジヘイ | 作成日時：2021年9月10日 10時
