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信者ほどではないけど ページ30

「着いたぞ」




そこには立派なお宅があった。

ここが佐野くんの家か……広いなぁ







「おっ来たな」


「龍宮寺くんも居るんだね」



「おう。色んなヤツが来てるぞー」







軒先で三ツ谷くんに下ろしてもらって、まじまじと外観を見ていると龍宮寺くんが塀の奥から現れた。




「ちょうど会わせてぇ人が居んだ。着いてこいよ」





言われるまま着いていくと母屋とは別のコンテナハウスみたいな場所に着く。




「失礼します」


「(敬語とか使うんだ…)」







「おー。どうした? あっちで焼き芋するんじゃなかったのか?」






釣られて入る時に会釈をする。



そのコンテナハウスらしき所にいたのは、黒髪の人。

心なしか、佐野くんに似ている気がする。
いや、よく似ている。







「ん? そっちのは?」


「渡多 Aです」




「マイキーと同じクラスの奴です」


「あー! オマエがそうなのか!」






急に声を出すのでちょっと驚いた。
余命が一時間くらい縮んだかもしれない。







「俺は 佐野 真一郎。よろしくなA」


「あ、よろしくお願いします?」






差し出された手に握手を求められているということを理解するのにちょっと時間がかかって、遅れて手を掴む。



危うく犬みたいに手を乗せるところだった。







「シンイチロー。俺のどら焼き食っただ あ、A」



「お邪魔してます佐野くん」


「? なんでシンイチローのとこにいんの?」

「俺が連れてきた」



「へー早くやろうぜ焼き芋」






それだけ言って佐野くんは足早に出て行ってしまった。






「いやーA、お前も大変だな」


「それ、最近よく言われます」

「万次郎が迷惑かけてないか心配になるワ」



「はは、迷惑なんてそんなのかけてないですよ
 …むしろ、楽しませて頂いてます」





確かに 突撃!隣の晩御飯! 方式で訪ねられたりはしたけど。



それはそれで新鮮だった。

あげたのはお菓子だけど。






「そりゃアイツも報われるな」


「早くー!」





「お前ら、アイツが拗ねる前に行ってこい俺がとばっちりを受ける」





苦笑いを浮かべながらタバコに火をつける。


…あ、この匂い同じ匂いだ。
銘柄一緒なのかな。





「よし先に行っておいてくれ、俺は真一郎くんと積もる話がある」





龍宮寺くんに背中を押されてコンテナハウスを出る。



佐野くんがぶりぶり怒りながら言う文句を左から右に受け流しておいて、後ろを着いて行く。




本当に広いな。

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ジヘイ(プロフ) - 怜さん» ありがとうございます……!!更新頑張らせて頂きます!!! (2021年10月15日 20時) (レス) id: 2c04bafbb6 (このIDを非表示/違反報告)
- 好きです(((更新お待ちしています!! (2021年10月14日 21時) (レス) @page41 id: 7d04816b57 (このIDを非表示/違反報告)
ジヘイ(プロフ) - ごりらさん» ヴッッッありがとうございます……!!応援に報いることができるように頑張ります!!! (2021年9月20日 15時) (レス) id: 2c04bafbb6 (このIDを非表示/違反報告)
ごりら(プロフ) - え??めっちゃ好きです…タイプ…。応援してます!! (2021年9月19日 18時) (レス) id: 0c5c330aa8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ジヘイ | 作成日時:2021年9月10日 10時

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