かぼちゃ信者 ページ29
『ピンポーン』
「はい、渡多です」
「はい、三ツ谷です」
玄関を開けると三ツ谷くんがいた。
珍しくて少し顔を伺ってしまう。
「急に悪ぃな、マイキーが呼ぶって聞かなかったんだ」
「そっか。後ろの人たちは?」
三ツ谷くんの後ろには今じゃ見慣れたカラフル頭のスマイリーさんと、スマイリーさんの亜種みたいな人がバイクに乗っていた。
「付き添いだ、
「顔はちょっと怖ぇかもしれねぇけど優しい奴だ。アングリーっつってスマイリーと双子なんだよ」
青い髪の毛の方がアングリーさんね。
なるほど、名前と表情が対応しているのか。
「準備は整ったな? ほらメット」
「んー、必要ないよ」
「万が一何かあったら大変だろ」
そう言って半ば強引にヘルメットを被せられる。
確かに、あるに越したことはないけど。
「三ツ谷くん運転上手そうだから万が一とかないと思うんだけどね」
「……そうかよ」
「?」
「なんか面と面向かって言われるとむず痒いな…」
三ツ谷くんのバイクの後ろに乗る。
もちろん両手はフリー。
「オマエこの前灰谷兄弟に会ったんだろ? 何したんだ?」
信号待ちの時にスマイリーさんが聞いてくる。
「灰谷さん達のご友人? と中華街に行って楽しんできました」
「ほのぼのとしてんなぁ〜!」
「それって天竺の人達じゃないの?」
「…天竺? こう…グループですかね」
アングリーさんに天竺の説明を受ける。
毎度、不良グループとかの説明を聞くと思う。
もしかして…不良事情 知らなさすぎ……?! って。
「じゃあイザナさんいたのでそうだと思います」
「お前…本当に悪運すごいな」
「そういう運命なのかもしれない」
真剣な風を装って言ってみると「そりゃ大変だな」と笑って返される。
「ところでAっち何持ってきたんだ? トートバッグ持ってきてただろ」
「かぼちゃを少々」
「いや料理番組か。てかなんでカボチャなんだよ、フツーさつまいもだろ。
焼き芋やるって言ってんだし」
「焼きかぼちゃが食べたくなったからかな」
どうせだったら一緒に焼いてもらおうと思って。
あとかぼちゃはとても美味しい。
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ジヘイ(プロフ) - 怜さん» ありがとうございます……!!更新頑張らせて頂きます!!! (2021年10月15日 20時) (レス) id: 2c04bafbb6 (このIDを非表示/違反報告)
怜 - 好きです(((更新お待ちしています!! (2021年10月14日 21時) (レス) @page41 id: 7d04816b57 (このIDを非表示/違反報告)
ジヘイ(プロフ) - ごりらさん» ヴッッッありがとうございます……!!応援に報いることができるように頑張ります!!! (2021年9月20日 15時) (レス) id: 2c04bafbb6 (このIDを非表示/違反報告)
ごりら(プロフ) - え??めっちゃ好きです…タイプ…。応援してます!! (2021年9月19日 18時) (レス) id: 0c5c330aa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ジヘイ | 作成日時:2021年9月10日 10時