目星 ページ21
「じゃーねーAチャン」
「じゃあな。ほら、兄ちゃん行くぞ」
灰谷さん達に手を振る。
「…あ、だいぶ遅くなった。けど、」
誤魔化せばいっか。なんて思っていたら思いの外凄い怒られて、吐きそうなほど菓子、ジュース類をたらふく食べさせられ飲まされた。
「なあ、兄ちゃん」
「あー?」
「名前、別に教えなくてもよかったんじゃねぇの?」
「…だって面白ぇじゃん?」
携帯のさっき登録したばかりの連絡先を眺める。
「
おまけにガーゼに包帯して、俺らのこと知らねえときた。
面白くねえ訳ねぇだろぉ?」
「…まぁ、カード貰ってた時以外は何とも無さそうな面してたしな」
「暇な時にAチャン呼んで遊ぶかぁ〜」
「…兄ちゃんが言うなら」
「お前ん家着いたぞ。さっさと降りろ」
胃もたれですっかり体調の悪くなった体に鞭を打って、車の外に出る。
このタクシーみたいな自動開閉機能、玄関にもつけて欲しい。
「今度から、リンドウさんじゃなくてみーちゃんって呼ぼうと思うんだけど。どう?」
「あーはいはい、俺が悪かったな」
「……次は、いつ頃になるのかな?」
あれから、他の店にも立ち寄ったために両手に紙袋を携えることになってしまった。
豪遊……ってヤツだろうか。
「早くて2週間、遅くて2ヶ月だな」
「そっか。」
「…あんま馬鹿なこと考えんじゃねぇぞ。ゆっくり休め」
それだけを言うと、みーちゃんは俗に言う黒塗りの高級車ってやつで帰っていった。
重たい荷物を持って、重たい雰囲気の玄関を開く。
もちろん鍵を開けて。
印象的な扉の閉まる音が鳴るのを確認して、鍵を閉めてから玄関に荷物を放り出す。
「(明日は、ゆっくり、休も)」
片付けも明日にしよう。
とりあえず歯磨きをするべく、ゆっくり歩き出す。
今日は、疲れた。
人とか、気分とか関係なく、ただのそういう日。
自分の好きな曲でも流しながら寝ていないと、なんだか嫌な夢を見そうな気分だった。
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ジヘイ(プロフ) - 怜さん» ありがとうございます……!!更新頑張らせて頂きます!!! (2021年10月15日 20時) (レス) id: 2c04bafbb6 (このIDを非表示/違反報告)
怜 - 好きです(((更新お待ちしています!! (2021年10月14日 21時) (レス) @page41 id: 7d04816b57 (このIDを非表示/違反報告)
ジヘイ(プロフ) - ごりらさん» ヴッッッありがとうございます……!!応援に報いることができるように頑張ります!!! (2021年9月20日 15時) (レス) id: 2c04bafbb6 (このIDを非表示/違反報告)
ごりら(プロフ) - え??めっちゃ好きです…タイプ…。応援してます!! (2021年9月19日 18時) (レス) id: 0c5c330aa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ジヘイ | 作成日時:2021年9月10日 10時