助かった? ページ17
「ワイシャツ汚れた………」
「おい、血まみれじゃねえか!?」
のろのろと裏道から出てきた私に浴びせられる大声に肩が揺れる。
なんなら鼓膜も揺れた。
「アンタ大丈夫か?!」
「あー、これはちょっとナイフがかすってしまいまし…
あ」
「あ? あ、オマエこの前の集会の…
って血だらけじゃねえかよ」
「場地さんの知り合いなんですか?」
こないだぶりに見た気がする、不良に見えない不良って思ってた場地くんが、
私を心配してくれたそこの金髪の男の子と一緒にいた。
ということは金髪の男の子は場地くんの知り合いなんだろうな。
「おう。この間の集会で客として来てた。そこで初対面だ。」
「そうなんですか?珍しいですね。ところで、アンタ何があったんだ?」
「あー…、ナイフ持った人に襲われまして。
それがおでこに掠った感じですね…」
「それ大丈夫なのか…?」
「大丈夫だったも何も_____」
「おー。こりゃ派手にやってんなぁ」
場地くんがいつの間にか、私が抜けてきた裏道を覗き込んでいる。
そこにはさっき襲ってきた人たちが転がっているはずだ。
「ほんとだ、すげぇな…これ、アンタがやったのか?」
金髪の子も、場地くんに釣られて覗き込む。
「違いますよ」
「え、違うのか?」
「あ? オマエじゃねーの?」
「はい、助けてくれた人がいたので」
そう、さっき……
『待てよ、そう焦んな』
『死んじまうだろ?』
「っていう感じで」
「いやいや、急に颯爽と現れるとか、どこのヒーロー…」
さっきは本当に危ない所を助けてもらった。
あのままだとどうなっていたことだろう。
「ほんとに、助かった…」
「コイツが一番ひでぇな、鼻折れてんじゃねーか?」
歯もねぇし。と場地くんが呟く。
「顔分かんないくらいボッコボコですね…。ま、とりあえずアンタの手当しねーとな。」
「じゃ、千冬ん家の方が近ぇし、千冬ん家行くか」
「そうですね、そうしましょう。アンタ名前は?」
歩き始めた千冬くん(仮)の後を着いて行く。
「…渡多 Aです」
「俺は、東京卍會壱番隊 副隊長 松野 千冬。よろしくな」
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ジヘイ(プロフ) - 怜さん» ありがとうございます……!!更新頑張らせて頂きます!!! (2021年10月15日 20時) (レス) id: 2c04bafbb6 (このIDを非表示/違反報告)
怜 - 好きです(((更新お待ちしています!! (2021年10月14日 21時) (レス) @page41 id: 7d04816b57 (このIDを非表示/違反報告)
ジヘイ(プロフ) - ごりらさん» ヴッッッありがとうございます……!!応援に報いることができるように頑張ります!!! (2021年9月20日 15時) (レス) id: 2c04bafbb6 (このIDを非表示/違反報告)
ごりら(プロフ) - え??めっちゃ好きです…タイプ…。応援してます!! (2021年9月19日 18時) (レス) id: 0c5c330aa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ジヘイ | 作成日時:2021年9月10日 10時